MotoGP第16戦日本GPの初日総合を制した新鋭、ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)。ストップ&ゴーのサーキットレイアウトを持つツインリンクもてぎは、ヤマハにとって苦手なコースとされていた。しかしふたを開けてみれば、クアルタラロがトップ、さらにヤマハファクトリーのマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)がワン・ツー。トップ6圏内に、4人のヤマハライダーが名を連ねる結果となった。
フリー走行1回目では2番手、フリー走行2回目ではトップタイムをマークして初日総合首位に立ったクアルタラロ。セッションを終えてなぜこのサーキットでここまでの好成績を出せたのかと質問されると気持ちの問題だと答えた。
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「昨日の(木曜日のプレ)会見でも言ったように、もてぎはヤマハが苦手なサーキットなのだと最初から考えてしまったら、モチベーションが失われてしまうよ。それはよくないよね。だから、僕は優勝に向けて、表彰台に向けて戦えると考えた。それ以外に理由が思いつかないよ」
そう笑って答えるクアルタラロ。最高峰クラス初年度だからこそそういうとらえ方ができるとも言えるが、当然ながらそういった前情報を把握しているだろう状況を考えれば、なんとも豪胆だ。
さらに「もてぎでは強烈なブレーキングをする箇所が多いから、今朝(FP1)はブレーキングポイントを見つけるのに苦労したよ。少しずつ、自分のラインを見つけて改善していったんだ」と言い、ルーキーながら5度の表彰台を獲得する学習能力の高さをも見せた。とはいえ、クアルタラロはマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)の存在を忘れていない。
「レースでは違った形になるだろうね。マルケスと争うことになるだろうし。でもまあとにかく、バイクのフィーリングはとてもいい」
今週末、クアルタラロがMotoGPクラスで初勝利を手にすることになるのか。まず鍵を握るのは、ウエットコンディションになりそうな、予選だろう。フロントロウの顔ぶれに注目だ。
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