2019年のMotoGPは、4戦を残してマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)がタイトルを確定させた。これまで15戦中9勝を挙げ、転倒リタイアを除いたワーストリザルトは2位と圧倒的な成績で最高峰クラス6度目のチャンピオンとなった。
一方、今季そのマルケスのライバルになると見込まれていたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)は失速。ここまでに2勝を挙げたもののマルケスに挑めないレースも多く見られた。
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第15戦タイGPでは、ドヴィツィオーゾは4位でフィニッシュ。マルケスよりも前でゴールしていた場合は戴冠を遅らせることが出来たが、それも叶わなかった。
2017年、2018年シーズンと、ドヴィツィオーゾはタイヤマネジメント能力を活かして、マルケスと激しく争ってきた。しかし今シーズンはその様相が変わったようにも見える。
ドヴィツィオーゾ曰く、タイヤはこれまでと変わってきたことで、マネジメントの意味がなくなっているのだという。
「ライバルたちはより速くなっている。そしてタイヤが異なってきているんだ」
「1周目から最後までかなりの速度でレースをしている。去年や一昨年のレースはもう少し違っていた。それはタイヤが(今とは)違っていたからだ」
ドヴィツィオーゾは今年のレースの違いをそう語った。
「(タイGPのラップリーダー/ファビオ)クアルタラロのレースペースを見れば分かるけど、(振れ幅が)コンマ3秒とかなんだ。それが実際のところだ。去年と比べて、今年のMotoGPは大きく変わっている」
「僕らはレースを“管理”することに慣れていた。でも今、それ(レースマネジメント)はほぼ無くなってしまった」
タイGP2勝目を挙げたマルケスだが、去年と比較すると約20秒もタイムを短縮している。
ミシュランのタイヤはより耐久性を増していて、それがMotoGPの勢力図を変化させているのか? それを訊かれたドヴィツィオーゾはこう答えた。
「たしかにそう考えられる。でも確実な答えとは言えない」
「僕は以前と同じだし、トラックも変わっていない。でもミシュランは全員に同じタイヤを供給しているから、それに適応する必要があるんだ」
ドヴィツィオーゾのチームメイトであるダニーロ・ペトルッチは、ここ数戦は好調とは言えない結果だったが、タイGPでは復調の気配を見せた。ただ最終的には9位フィニッシュに留まった。
「僕が満足していないのは確かだ。特に最初の6~7周についてはね」と、ペトルッチは言う。
「ターン1を4番手で回ったのに、メインストレートの終わりで8番手だった……それが何故なのか分からないんだ」
「レース序盤に遅くなった理由を調べる必要がある。でも僕はバイク自体の問題だとは思っていない。ただそうは言っても5周ほど遅かったから、何故かを理解する必要がある」
「序盤の遅かったペースの後、ドヴィとのギャップは1周あたり0.2~3秒だった。これについては満足している。確かにギャップが0のほうが満足できたと言えるだろうけどね」
「前戦に比べて前進しているのは確実だけど、僕が望んだような形じゃなかったよ」
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