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「これが第一歩」DTM第9戦ホッケンハイムへのGT500ゲスト参戦に両シリーズ代表が喜び

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「これが第一歩」DTM第9戦ホッケンハイムへのGT500ゲスト参戦に両シリーズ代表が喜び

 10月6日、DTMドイツ・ツーリングカー選手権第9戦ホッケンハイムはレース2の予選・決勝日を迎えた。予選に先立つ現地時間9時30分から、ホッケンハイムでDTMを運営するITR e.Vのゲルハルト・ベルガー代表と、スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションの坂東正明代表が出席し、今回スーパーGT GT500クラスのマシンがゲスト参戦しているレースについて語った。

 2008年にDTM代表団が来日して以来、長年に渡って車両規則統一に向けて話し合いを続けてきたスーパーGTとDTM。2019年からいよいよDTMが日本と同じ2リッター直4直噴ターボエンジンを採用し、ほぼ近い状態になったことから、いよいよ両者のマシンがともに戦うレースがこのDTM第9戦ホッケンハイムの場で実現した。

DTM第9戦ホッケンハイム:日曜はウエットに。キャシディ&LC500がレース2予選16番手に食い込む

 レクサス、ホンダ、ニッサンという日本の3メーカーのマシンが今回のホッケンハイムにゲスト参戦し、すでに10月5日にはレース1が行われたが、ジェンソン・バトン(TEAM KUNIMITSU/ホンダNSX-GT)が9位に食い込むなど、ドライコンディション下ではDTMマシンと互角の戦いを展開。平川亮(LEXUS TEAM TOM'S/レクサスLC500)も13位に入った。

 そんな初日を終えた後、記者会見にともに臨んだ坂東代表とベルガー代表は、笑顔でふたりそろって記者会見場に到着。まずはベルガー代表から「ふたつの国のレースが、こうしてともに戦うこの週末を迎えることができ、6つのマニュファクチャラーのマシンがともに走るシーンをファンに披露できたのは素晴らしいことだ。この協力関係が長く続くことを願っている」と6メーカーによる戦いを設定できたことを歓迎した。

 また、坂東代表も「長年ITRとともにクラス1規定統一を目指し、そして交流戦というものを考え、ようやくこの場に来ることができた。ITR、そしてホッケンハイムの皆さんに感謝したいし、日本のマニュファクチャラーの協力を得て、3台を運び、こうしてスタートラインに立てたことを嬉しく思っています」と“夢のレース”実現についての喜びを語った。

 ベルガー代表によれば、昨年メルセデスAMGのファイナルレースとして高い集客を誇った昨年と同様の数のファンがこのホッケンハイムに訪れているほか、DTMでも過去最高の数のメディアが取材するなど、高い注目を集めている。

 気になるDTM車とスーパーGT車のパフォーマンスについては、ベルガー代表は「日本チームがホッケンハイムまでクルマを持ってきて、短い時間で、特にハンコックタイヤについて学ばなければならなかったが、レース1ではジェンソンがいいラップタイムを見せてくれた」とベルガー代表が評せば、坂東代表も「ハンコックというワンメイクタイヤを使っていることが違う。スーパーGTのハイグリップタイヤとは違い、その点がセッティングの面で大きかったようだ」と同様に語った。

「レース1ではラップタイムも向上し、コンペティティブなレースをすることができたが、特にウエットについては、この週末のテストの時間だけでは短ったと思う。ただ、富士では違う絵が見られるだろう」と11月の富士でのレースに向けて期待を語っている。

 また坂東代表は記者会見後、「日本のマニュファクチャラーに協力してもらって、同じ目標に向けてやっていこうという思いがこうして迎えられたことが大きい」と語った。

「しかも、公式戦の最終戦にこうしてGT500マシンを3台招いてくれたDTMにも大いに感謝したい。 DTMは前戦チャンピオンが決まったのでまだいいが、チャンピオンがかかっていたら、こうしてGT500が混ざってレースをするなんて、自分の感覚ではあり得ない」と坂東代表。

「2年前に2台がデモランをしたときには感慨深いものがあったが、今回はより欲も出ている」という坂東代表は、11月の特別交流戦に向けて「富士は鈴鹿とともに、日本で最も安全性が高い設備を誇っている。このコースでお迎えできること、DTMマシンと競争できることを嬉しく思う。11月なので寒いと思うが、富士山も見えるはずだ。スポーティングレギュレーションについては、お互いよく相談しながら決めていきたいと思う」とDTM勢を歓迎したい意向を示した。

 坂東代表はまた、将来それぞれの国でレースが行われ、マニュファクチャラーも増え、今季の特別交流戦のように、“ワールドカップ”が行われればという希望を語る。そして今回は「その第一歩」という言葉を何度も繰り返した。

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