今季ウイリアムズからF1復帰を果たしたロバート・クビサ。彼は2011年始めにラリー参戦中に大クラッシュを起こし、右腕に大怪我を負った。
この怪我の後遺症により、彼の右腕はボタンやダイヤルを操作するのが難しい状況。そのためクビサは今年のはじめからずっと、ステアリングの左側に、スイッチ類を移動させるようチームに求めてきた。
■「1周目はもう少し“紳士的”にいこうよ」接触リタイアのグロージャンが提言
しかし今季のウイリアムズのマシンは大失速。そのためチームは、ステアリングホイールの改良よりも、シャシーや空力面の改善に注力。クビサの特別仕様ステアリングホイールの完成は遅れに遅れた。
しかしクビサは、イタリアGPからついにそれを手にした。チームはこのステアリングホイールにより、クビサがマシンから多くのモノを引き出すことができるようになることを望んでいる。
この変化についてクビサは、次のように語った。
「それは助けになった。そのハンドルは、シーズン当初から手にしているべきモノだった。でも、予定より遅れて手にできたんだ」
「違いは、右側にあったふたつのボタンが左側に移動しているということだ。そして、左側にパドルが追加された」
ウイリアムズのシニア・レースエンジニアであるデイブ・ロブソンは、クビサに新しいステアリングを用意する計画は常にあったと言う。しかしながら、開発の優先順位についてバランスを取る必要があったため、その投入が遅れることになったと説明した。
「マシンが遅い時、そうなることもある。またシーズンの早い段階だったため、ひとりのドライバーにのみ適したアップグレードを施すということを正当化するのは非常に難しいのだ」
ロブソンはそうmotorsport.comに対して語った。
「それが、我々が直面したことだ。新しいステアリングホイールや新しいフロントウイングを作らなければならないという状況に直面した際、どうそれに対処するだろうか? それは簡単なことではない。確かにロバートを手助けすることはできなかったが、残念なことにそれは我々が対処しなければならなかったことのひとつに過ぎない」
ロブソン曰く、新しいステアリングホイールが、クビサのラップタイムに与える影響はそれほど大きくないだろうという。しかし古いステアリングホイールで悩まされていたことを緩和するには、確実に役立ったようだ。
「全ての機能に簡単にアクセスできるようになった。特にジョージ(ラッセル)は、1周する間にスイッチの操作など、とても多くのことを行う。そのことは、彼を助けているんだ。この新しいステアリングにより、ロバートは様々な機能にアクセスしやすくなったはずだ」
「ラップタイムへの影響は、ほんの飾り程度でしかないと思う。ラップタイムの観点から言えば、小さいモノだろう。しかし実際のラップタイムのロスよりも、彼にとっての苛立ちを解消するという意味合いの方が多いと思う」
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