全6ラウンドで争われるELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズの第5戦が9月22日、ベルギーのスパ・フランコルシャンで行われ、ユナイテッド・オートスポーツの22号車オレカ07・ギブソン(フィル・ハンソン/フィリペ・アルバカーキ組)が2019年シーズン初優勝を飾った。
昨年のスパ4時間レースで優勝しているユナイテッド・オートスポーツ。チームは連覇を目標に今戦臨むと、21日の予選でポールポジションを獲得し翌日の決勝に向けて弾みをつけた。
ELMS第4戦:スタート直後のシャワーで波乱のレースに。IDECスポーツ28号車が今季初優勝
その決勝では16周目に出された1回目のフルコースイエロー(FCY)中にピット作業に入った22号車オレカと、ステイアウトを選択したデュケイン・エンジニアリングの30号車オレカ07が、それぞれのピットタイミング毎にラップリーダー立ってレースを牽引した。
レース終盤になると13番手からスタートしたグラフの39号車オレカ07が、デュケイン・エンジニアリングに代わってトップに浮上。これに22号車オレカが続く展開に。しかし、39号車オレカはFCYの手順に従わなかったとしてドライブスルー・ペナルティを受けてしまう。
ライバルの“自滅”により、95周目に再びリーダーとなった22号車オレカはそのままトップを快走。101周終わりに2位に12秒差をつけてトップチェッカーを受けた。ユナイテッド・オートスポーツにとってこの結果は今季初優勝であると同時に、リジェからオレカへのマシンスイッチ後、初めての勝利となっている。
一方、勝利を目の前にしてペナルティを受けたグラフはドライブスルーに入ったタイミングでFCYが導入されたこともあり、2番手でコースに復帰することに成功する。だが、その後方からはクール・レーシングの37号車オレカ07を駆るニコラ・ラピエールが迫った。
2台の2位争いはファイナルラップまで続き、最後は37号車がバスストップシケインでグラフのマシンと接触しながらオーバーテイク。わずか0.200秒先着してみせた。トリスタン・ゴメンディがドライブしていた39号車オレカは土壇場で3位となった。
トップ3に次ぐ4位はランキング首位につけるGドライブ・レーシングの26号車アウルス01。デュケイン・エンジニアリングの30号車オレカが5位に続き、ランキング2位で前戦ウイナーのIDECスポーツが6位に入った。
この結果、Gドライブのロマン・ルシノフ/ジャン-エリック・ベルニュ/ヨブ・バン・ウィタート組は13ポイントのリードを持って2019年シーズン最終戦ポルティマオを迎えることになる。
■GTEクラスのタイトルは最終戦前に決定
LMP3クラスではユーロインターナショナルの11号車リジェJS P3・ニッサン(ミケル・イェンセン/イェンス・ピーターセン組)がトップ3台のギャップが1.3秒という大接戦を制した。
トップと0.307秒差のクラス2位はインターユーロポル・コンペティションの13号車リジェJS P3・ニッサン、同3位にはニールセン・レーシングの7号車ノルマM30・ニッサンが入った。なお、クラス4位以降は1ラップダウンだ。
GTEクラスではルジッチ・レーシングのアレッサンドロ・ピエール・グィディ/ニクラス・ニールセン/ファビアン・ラベーニュ組51号車フェラーリ488 GTE Evoがシーズン3勝目をマーク。
ランキング首位の同チームを追うデンプシー・プロトン・レーシングの77号車ポルシェ911 RSRは今戦クラス2位となった。3位はスピリット・オブ・レースの55号車フェラーリ488 GTE Evoだ。
今戦の結果、ランキング首位のルジッチ・レーシングとデンプシー・プロトンとのポイント差が1ラウンドで獲得できる最大ポイント数を超える27点に開いたため、最終戦を待たずにスイスチームのドライバーズトロフィー、チームズトロフィーのダブルタイトルが確定した。
ELMS第6戦、2019年シーズン最終戦ポルティマオ4時間レースは10月25~27日、ポルトガルのアルガルベ・インターナショナル・サーキットで行われる。
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