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シンガポールでタイヤの”温め”に苦しむメルセデスF1。バルテリ・ボッタス恨み節「ハミルトンに抜かれなければ……」

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シンガポールでタイヤの”温め”に苦しむメルセデスF1。バルテリ・ボッタス恨み節「ハミルトンに抜かれなければ……」

 シンガポールGPの予選で5番手に終わったメルセデスのバルテリ・ボッタスは、アウトラップでチームメイトのルイス・ハミルトンが予定外のオーバーテイクをしたことに憤慨している。

 事前の予想に反し、フェラーリ勢が速さを見せている今年のシンガポールGP。優勝の最有力候補と見られていたメルセデス勢は、ハミルトンの2番手が予選最上位だった。

■ハミルトン、フェラーリF1のシンガポールでの大きなステップアップに”驚き”

 メルセデスは今回、タイヤのウォームアップに問題を抱えているという。そのためドライバーは、タイヤを適切な温度まで温めるために、ライバルよりも速くアウトラップを走る必要があるようだ。

 ボッタスはQ3の最終アタックに備え、前方とのギャップを作りながら、しっかりとタイヤを温めていた。しかしハミルトンに抜かれてしまったことで、再び差を生み出すために減速しなければならなかった。この結果、タイヤの温度が下がってしまい、グリップに苦しんだ。そして終わってみれば、予選5番手という結果だった。

 ボッタス曰く、今回のようなことを繰り返さないようにするため、予定外のオーバーテイクの問題について、デブリーフィングで話し合われたという。

「最初の走行では、たくさんのマシンがいた」

 ボッタスはそう語った。

「週末を通じて、タイヤの温度を上げるために、適切なアウトラップが必要だった。Q1ではそれを得ることができた。Q2の最初のラップもまあよかったけど、その後は常にトラフィックの影響があったんだ」

「その後、最後のアタックは乱雑なモノになってしまった。Q3での最後の走行では、(ハミルトンと)ポジションを入れ替えるなんて予定はなかった。レッドブルが前にいたから、僕は少し減速した。そして、ルイスは僕の前にマシンがいることを知らなかったんだと思う。彼は、僕がただ、自分のためだけに減速しているんだと思ったんだ」

「でもそれは間違いなく誤ったことだ。彼が前に出たので、僕はまた減速しなければいけなかった。僕らはそれをチーム内で議論し、そういうことが再び起こらないようにする方法を確認しようとした」

 ボッタスは改めて、メルセデスがシンガポールで、タイヤのウォームアップに苦労していたため、速いアウトラップを必要としていたと主張する。

「僕らは全チーム中最も速いアウトラップを必要としていたと思う。タイヤ、特にフロントタイヤを準備するためには、それが必要だった。理想的には、前に誰もおらず、そして僕らがやったよりも遥かに速く走りたかった」

「Q1最初の走行とQ2最初の走行だけが、グリップを感じることができた時だった。他の時間は、ナイフの上を走っているようなものだった。冷えた状態で周回を始めると、あちこちでリヤが簡単に流れてしまうんだ」

「ホイールスピンや他のことをして、タイヤ表面のみの温度を上げる。でもグリップはそこにあるわけじゃないんだ」

「難しいのは、前後別々の温度を得ることだ。今年、許可されているタイヤウォーマーの温度は、昨年よりも低くなっている。昨年でさえ、フロントタイヤを温めるのは簡単じゃなかったけどね」

「しかし今は、設定温度が低くなったウォーマーのせいで、何らかの理由でタイヤを温めるのが少し難しくなっていると思う。そしてここは、それが最も難しいサーキットのひとつだ」

「路面温度は実際には非常に低く、温度とエネルギーをタイヤにかけるための高速コーナーもほとんどない。そして、前後のバランスの問題もある。それがここでも問題だと思う」

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