F1シンガポールGP予選で8番手タイムを記録していたダニエル・リカルド(ルノー)は、MGU-Kに関連する規則違反により、予選結果から除外された。
リカルドのマシンに搭載されたMGU-Kは予選で、ルールによって許可されているよりも多くのエネルギーを供給したとして、審議の対象となっていた。
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結果的にスチュワードは、リカルドの予選8位というリザルトを剥奪。リカルドはFIAが許可したポジション、すなわちグリッド最後方からスタートすることとなる。
スチュワードによると、リカルドのマシンに搭載されたMGU-Kは、F1技術規則の付則3「パワーユニットフロー」において定められているパワーフロー(電力潮流)の制限を超えていたことが、ヒアリングによって明らかになったという。
一方でルノーは、パワーフローの超過が発生したのはQ1でセカンドベストタイムを記録したタイミングであったこと、そしてその超過量は非常に少なく、数値で測定可能なレベルの恩恵を受けていないことを引き合いに出し、アドバンテージがなかったと主張した。しかし、スチュワードはこれらの主張を受け付けなかった。
FIAの文書にはこう記されている。
「チームはスチュワードに対して、どのようにしてパワーフローの超過が起こったのかを説明したが、スチュワードは、これらの情報が機密事項であると考えており、なおかつこの裁定には無関係であると考えている」
「チームの主張に関わらず、スチュワードは国際競技規則の第1.2.2条にある、“自動車が技術規則を準拠していないことが判明した場合、パフォーマンスにおける利益の有無に関する主張は弁明にはならないとする”、という文章に則って裁定を下した」
「これらの違反に関して長年適用されてきたペナルティは失格であり、いつ利益を得られたか、または利益を得られたかどうかを考慮しない」
「この原則は、国際控訴裁判所によって明確に定義されている。したがってスチュワードは、3号車(リカルド)を失格とする裁定を下した」
なお、リカルドの予選結果除外によってチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグが8番グリッドに繰り上がる。そしてランド・ノリス(マクラーレン)、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)が5列目のグリッドにつけることになる。
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