F1レースディレクターのマイケル・マシは、イタリアGP予選のQ3で起きた赤旗をめぐるタイム計測の混乱について、システムの改良を含めて改善を目指していると語った。
イタリアGPの予選Q3では、キミ・ライコネン(アルファロメオ)がクラッシュを喫し、赤旗が出された。この際、メルセデスのバルテリ・ボッタスはちょうどアタックを終えるところだった。
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当初、赤旗掲示前に計測を終えていなかったとして、ボッタスのタイムは無効とされていた。しかしその後、実際にはギリギリのタイミングでタイムを計測していたことが認められた。
ライコネンのクラッシュが発生した直後、マーシャルポストで赤旗が振られた。この時点でボッタスはまだアタック中だったが、赤旗中断となることがFIAの公式メッセージングシステムに登録されてタイム計測がストップしたのは、ボッタスがコントロールラインを通過した後だったのだ。
FIAが赤旗のシグナルを出す上でふたつのボタンを使用していることが、こうした混乱の遠因となっている。
ひとつのボタンはマシ自身が操作し、タイム計測をストップする。もうひとつのボタンは副レースディレクターおよびレースコントロールシステムマネージャーのコーリン・ヘイウッドが操作し、フラッグと電光掲示をコントロールしている。これが、赤旗のシグナルを出す上で1秒ほどのラグが生まれる原因となってしまうのだ。
「今年、バクーでも同様の問題が起こった」と、マシは語った。
「我々は(改善を)検討してきたが、誰もが考えるほど簡単ではない。ふたつの完全に分離されたシステムが互いに応答しているからだ」
「その中で最もシンプルなのは、スタートライトパネルがタイミングモニターに接続されていることだ。だから私がアボート(中止)ボタンを押せば、タイム計測がストップする」
「一方で赤旗やバーチャルセーフティカー、セーフティカーといったライトパネルは、コーリンが操作している。しかがって、事実上ふたりの別々の人間が入力を行っているんだ」
「我々は、ふたりのコミュニケーション方法について検討し続けてきた。それは、我々が望んでいるほど簡単な解決策ではない。より効率的な方法を考えようとしている」
マシは、ボッタスの件でふたつのシステムで生じた赤旗掲示のラグは0.6秒だったと付け加えた。
「現実的に考えれば、我々は異なる机の上で、異なるボタンを押している、ふたりの人間の違いについて話しているようなものなんだ」
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