レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、F1シンガポールGPで優勝の可能性はあると考えているものの、それを実現するにはすべての要素において完璧な仕事をする必要があると、慎重な発言を行った。
マリーナベイ・ストリート・サーキットはレッドブル・ホンダのパッケージと相性がいいものと予想されている。フェルスタッペンは、サマーブレイク明けのベルギーではスタート直後のアクシデントでリタイア、続くイタリアではパワーユニット(PU/エンジン)交換により19番グリッドから8位という結果に終わっているだけに、シンガポールでは上位争いに絡むことが期待されている。
レッドブル・ホンダF1のフェルスタッペン「シンガポールでは上位で戦いたい。予選をうまく決めて最大ポイントを目指す」
「シンガポールではいい週末を送れるものと予想している。といっても絶対という保証はない」とフェルスタッペンは自身の公式サイトにおいてコメントしている。
「うまくやらなければならない要素がたくさんある。たとえば予選だ。マシンのいいセットアップとバランスを見つけなければならない。日中から夜にかけてセッションが行われるから、このグランプリではセットアップ作業が簡単ではない」
「すべてのことをうまくやって初めて、いい結果を出せるかどうかという話ができる。もちろんスパやモンツァよりは大きなチャンスがあるけれど、一日一日、すべてのことを見て状況を確認していく」
優勝を予想する声も多いが、勝つためには予選、決勝と完璧な仕事をしていく必要があり、それは簡単なことではないと、フェルスタッペンは語っている。
「オーストリアとドイツに続くシーズン3勝目を挙げる最大のチャンスだと単純に言うことはできない。うまくやれるという予想はしているが、F1では何かを確実だと断言することはできないんだ」とフェルスタッペンが語ったとspeedweekが伝えた。
「勝つためにはすべてをうまくやる必要がある。フロントロウからスタートして、完璧なレースをしなければならない」
■「大きく進歩したホンダPU」にさらなる向上を期待するフェルスタッペン
ホンダはレッドブルとトロロッソの4台に、ベルギーとイタリアで新しい仕様のスペック4パワーユニットを投入した。イタリアで初めて最新仕様を搭載したフェルスタッペンは、大きな進歩を感じたと述べている。それでもフェラーリとメルセデスとのギャップを縮めるため、引き続き努力を重ねていく必要があるとも示唆した。
「ホンダの新しいスペック4エンジンはそれまでと比較して大きく進歩した。もちろんドライバーとしてはパワーはあればあるほどうれしいけれど、ホンダはいい仕事をしている」とフェルスタッペン。
「ベストのエンジンとの差がどれぐらいか、という判断は難しい。メルセデスは常にダウンフォースを大量につけて走っているしね。でも彼ら(のエンジン)の方が優れていると思うし、フェラーリはそれよりさらに優れている」
「ホンダエンジンのドライバビリティはとてもいい。ただ、今はどのパワーユニットもその点では同じレベルだと思う」
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