世界初の電動SUVによるオフロード選手権、『Extreme E(エクストリームE)』は、WRC世界ラリー選手権王者のセバスチャン・オジエや、ABBフォーミュラE選手権シーズン4の覇者であるルーカス・ディ・グラッシらを含んだドライバーリストを公開し、2021年のファースト・シーズンに向けチームへ起用候補者リストとして提供するとアナウンスした。
このプログラムでは、世界のあらゆるトップカテゴリーで活躍するプロフドライバーをシリーズに集めるべく、候補者リストを作成。プロモーター側はこれをベンチュリーやABTスポーツライン、HWAなど、シリーズへの参戦を表明しているチームに提供することで、彼らの支援に結びつけたい考えだ。
電動SUVによるオフロード戦『エクストリームE』。2021年開幕戦の舞台はグリーンランドに
このリストでは、すでにワンメイク車両『ODYSSEY 21(オデッセイ21)』のテストを経験したオジエや、電動フォーミュラの世界でチャンピオンに輝いたディ・グラッシに加えて、DTMドイツ・ツーリングカー選手権で2度のタイトルを獲得したティモ・シャイダー、さらに女性だけのフォーミュラ、初代Wシリーズでチャンピオンに輝いたジェイミー・チャドウィックらの名前が挙がっている。
さらに進境著しい女性ドライバー勢では、北米の耐久シーンやフォーミュラEサポートのジャガーIペース・ Eトロフィーにも参戦したキャサリン・レッグ、STCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権で史上初の女性ウイナーとして歴史に名を刻んだミカエラ・アーリン-コチュリンスキーらもリストに名を連ねている。
そのほか、フォーミュラEでもタイトル争いを繰り広げたル・マン勝者のアンドレ・ロッテラーや、WorldRX世界ラリークロス選手権のアンドレアス・バッケルドやケビン&ティミーのハンセン兄弟、そして元F1王者アラン・プロストの末息子で、現在は氷上のラリークロス、アンドロス・トロフィーなどでキャリアを積むサッシャ・プロストらも候補となっている。
「我々はすでに、初年度のマシンと開幕戦の舞台を発表しているが、良いチャンピオンシップを披露して真の成功を手にするには、才能溢れるトップドライバーの存在が欠かせない」と語るのは、シリーズファウンダーのひとりであるアレハンドロ・アガグ。
「世界中のあらゆるカテゴリーにまたがる、最高の才能を持つワールドクラスの男性、女性ドライバーのリストは、このエクストリームEがスポーツの側面でいかにシリアスな資格を有しているかの証明になるだろう。このシリーズの発展に向け、新たな一歩が記されたと言える」
すでにシリーズのアドバイザーにも就任し、マシンをドライブしたオジエは「このエクストリームEは他のあらゆるモータースポーツと異なっていて、そのことが僕自身を魅了しているんだ」と付け加えた。
「ショートステージで構成されたイベント、ODYSSEY 21のパワーとパフォーマンス、対決形式のフォーマット、そしてもちろん壮大でユニークなロケーションにより、ドライバーや自宅で観戦するファンにとっても、レースは非常にエキサイティングなものになるだろう」
「僕自身、自然と地球環境の美しさを愛するひとりであり、人の親として、子供たちに地球の未来とその環境を保全することは、個人的にも重要な戦いのひとつだと思っている。人々の慣習を変えるという挑戦にあたり、電動モビリティの可能性を追求するエクストリームEのビジョンは、その目標達成に不可欠だと思っているんだ」
ノルウェー出身のバッケルドも「スポーツとしてもエキサイティングに見えるが、世界をより良い場所にするのにも役立ちそうだ」と、オジェの意見に同調する。
「僕が生れ育ったノルウェーは本当に美しい国だが、海岸ではゴミが増え、私たち人間の行動が世界を破壊し続けていることがより一層明白になりつつある。このエクストリームEが、モータースポーツを通じてこれらの問題に前向きに取り組み、人々の関心を惹きつけることが目的だと聞いて、本当にうれしかったよ」
シリーズオーガナイザーは、参戦チームに対しドライバーズ・プログラムのリストから候補者をチームに推奨することが出来るが、チームが希望する場合はリスト・プール以外から独自の契約で参戦ドライバーを決定する権限も保証されている。
そして、彼らドライバーズ・プログラムのメンバーは、ODYSSEY 21のテスト走行機会やシミュレーター・ドライブ枠のほか、この革新的なE-SUVの構成やドライビングにまつわる細かなニュアンスに至るまで、あたゆるテクニカル情報が提供されることになっている。
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