先日オートポリスで行われた2019スーパーGT第6戦は、レース中盤のタイヤ選択を含めたピット戦略で大きな明暗が分かれた。その中で#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rは一時2番手を快走するも、ピットストップのタイミングが裏目に出てしまい、大きくポジションを下げるレースとなった。
7日(土)に行われた公式予選では、高星明誠、ヤン・マーデンボローともに好アタックをみせ3番グリッドを獲得。「この夏の間に、チームもヨコハマタイヤも一生懸命パフォーマンスの改善に努めてくれたおかげだ」とマーデンボローも笑顔をみせていた。
■エンジン制御の調整に時間を使ったGT-R。クインタレッリ「第一印象は悪くない」
迎えた決勝レースでは、マーデンボローがスタートを担当。「タイヤに負担がかかるコースだから、タイヤマネジメントが重要」と事前に語っていたが、その言葉り序盤から安定した走りを披露。徐々にペースをつかんでいくと12周目に#8 ARTA NSX-GTをパスして2番手に浮上。そのままトップの#17 KEIHIN NSX-GTに迫る勢いをみせた。
しかし、ここから流れが一変してしまう。レース中盤に雨が降り始めたタイミングで17号車をはじめGT500クラスの上位陣が続々とピットインしていく中で24号車はステイアウトを選択した。この直後、コース上でアクシデントが発生しセーフティカーが出動。スーパーGTでは、セーフティカー出動時にはピットロードがクローズとされてしまうため、24号車はピットインすることができず、さらにピットストップを済ませた車両とのギャップがゼロとなってしまった。24号車の作戦は裏目に出てしまったのだ。
最終的には9位でフィニッシュ。それまでは完璧な展開でレースを進めていただけに高星、マーデンボローともに悔しい表情を見せた。
「僕は(ピットに)入るべきだと思いましたが、チームはステイアウトを選択しました。正直、あそこでなぜステイアウトをチームが選択したのか、その理由が僕には分かりません。ただ、状況を考えると失敗だったと思います」
そう語った高星は、後半スティントを担当した。まだウエット路面の状態にも関わらずスリックタイヤを選択したが、このことに関しては間違いではなかったという。
「ピットインした時にスリックタイヤを選んだことは間違っていなかったですが、内圧のバランスがアジャストしきれなくて、リヤタイヤだけ温まらないという状況が続きました。それが原因でオーバーステアになってしまう展開になってしまいました。そこはもうちょっと詰めることができていれば、もっと上位にいけたかもしれません」
また、スタートスティントで素晴らしい走りを見せたマーデンボローも戦略が良くなかったと語った。
「3番手からスタートして、途中2番手に上がることができた。そこまでは良かったと思う。タイヤを労わり、ペースをコントロールしていった中で、スティントを通して良い走りができた」
「あと、途中でスリックタイヤを選択したことは良かったと思う。僕たちのウエットタイヤはライバルと比べるとパフォーマンス的に劣っている部分があったから、少々我慢してでもスリックタイヤを履いたのは正解だったんだ。ただ、その交換タイミングが良くなかった」
「2回目のセーフティカーが入る前にピットストップを済ませていれば、もっと良い結果だったと思う。実際に僕たちより後方にいた37号車は同じ戦略(スリック→スリック)で最終的に3位に入っている。なぜこういった作戦になったのか……本当に悔しいし、フラストレーションが溜まるレースになってしまった」
ただ、マーデンボローは「日産勢の最上位で終われたことが唯一の救い」だと最後にコメント。悔しい結果にはなってしまったものの、マシンのセッティング面なのか、次戦に向けて何か弾みになる要素を見つけた様子だった。
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