現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 松下信治、F2イタリア優勝インタビュー:スーパーラーセンス獲得にランキング4位は必須。「まだまだ崖っぷちの状況」

ここから本文です

松下信治、F2イタリア優勝インタビュー:スーパーラーセンス獲得にランキング4位は必須。「まだまだ崖っぷちの状況」

掲載 更新
松下信治、F2イタリア優勝インタビュー:スーパーラーセンス獲得にランキング4位は必須。「まだまだ崖っぷちの状況」

 FIA-F2参戦中の松下信治選手がモンツァのフィーチャーレースで、堂々の優勝を遂げた。表彰台では1週間前のスパで事故死したアントワーヌ・ユベール選手を悼み、ただ一人フランスの三色旗をあしらったルノーキャップを被って臨んだ。

 松下選手は翌日のレース2でも5位に入り、選手権順位は6位に上がった。これでスーパーライセンスポイント獲得に必要な4位までとの差は、37ポイントまで縮まった。とはいえ残りはわずか2戦、4レース。「まだまだ崖っぷちの状況です」と松下本人が語るように、F1への道は決して平坦ではない。

18インチF1タイヤのテストがスタート。2021年導入に向け、ルノーのミュールカーでデータ収集


――会心のレースだったのでは?
松下信治(以下、松下):ミスもしなかったし、持ってるものを出せた。予選のミスは、これで償えたかなと思います。まあ、普通のレースでした。モンツァは得意だし、ペースがあることはわかっていました。晴れの予選だったら、ポール争いもできていたと思いますね。

――スタートは良すぎて、行き場を失いかけた?
松下:危なかったです。ニキータ(マゼピン)が見ているかと思ったんですが、ギリギリちょっと当たったくらいでよかった。あとでカバーが飛んでいましたけど。

――2位に上がった時、どんな状況でした?
松下:僕、ブレーキがすごくいいんですね。というのも他のドライバーに比べると、ちゃんと準備して温めているから。2位を走ってたドライバーはそれをやらずに、僕と同じところで止まろうとしたから行きすぎちゃった。釣られて奥まで行っちゃったんでしょう。

――(カラム・)アイロットを抜いたのは?
松下:確か、オプションタイヤの時でしたよね。ペースが良くて飛ばしていたから、おそらくタイヤが熱垂れしたんでしょう。前がきつかったんだと思います。僕はニュータイヤで、少しマージンありましたし。

――その後は逆にアイロットに迫られ続けたけど、冷静に対処できた?
松下:ちょっとプッシュしたら遅れたんで、あ、大丈夫だなと思いました。もう、付いてこれなかったですね。

――コンマ6秒まで迫られた時は、抜かれると思わなかった?
松下:抜かれてもいいやと、思っていました。抜き返せる自信はあったし、何よりそういう時に頑張ってしまうと、あとで痛い目にあうことはわかっていましたし。

――これでスーパーライセンス獲得に向けて、いっそう弾みがついた?
松下:いや、崖っぷちですよ。(ロシア、アブダビ戦で)ノーミスで行かないと。予選も含めて。

――表彰台に上がったらルノーのキャップを被ると、すでに木曜日の時点で言ってました。
松下:ええ。ルノーが本来はスポンサー用に作ったキャップを、できればかぶってほしいとエイトキンが配っていたんです。


――キャップを被ったのは、この勝利をアントワーヌ・ユベール選手に捧げたかったという意味?
松下:そうです。アントワーヌは友達ではなかったけれど、よく知ってる仲間でした。とにかく人間としてよかったし、僕のインスタにもよくメッセージくれていました。同じカテゴリーで走ったのは今年が初めてでしたけど、あのチームで勝っているし、予選でも上位グリッド取ったり、速いドライバーでした。

――今のF2マシンの車体は、昔に比べればずっと丈夫にできています。
松下:それだけに、いっそうショックでした。考えさせられました。今までは自分が怪我をするとか、死ぬかもしれないなんて、考えたことはなかった。これからもおそらく、自分が走ってる時はそう思わないと思います。

 でも無理なアタックをしたりとか、そういうことはみんなしなくなるんじゃないですか。ルールを守ることを、いっそうリスペクトすべきだし。今年のF2は、その辺は皆しっかりしていますけどね。

関連タグ

こんな記事も読まれています

メルセデス・ベンツ、GLCクーペにプラグインハイブリッドモデル「GLC 350 e 4MATIC Coupe Sports Edition Star」を追加
メルセデス・ベンツ、GLCクーペにプラグインハイブリッドモデル「GLC 350 e 4MATIC Coupe Sports Edition Star」を追加
月刊自家用車WEB
次なる中国人F1ドライバーの誕生には時間がかかると考える周冠宇。企業らの関わりが必要だと主張、ホンダの育成にも注目
次なる中国人F1ドライバーの誕生には時間がかかると考える周冠宇。企業らの関わりが必要だと主張、ホンダの育成にも注目
AUTOSPORT web
【中古Eクラス】新車価格の高騰やSUVブームにもかかわらず高人気な優等生メルセデス・ベンツ Eクラスのエステート
【中古Eクラス】新車価格の高騰やSUVブームにもかかわらず高人気な優等生メルセデス・ベンツ Eクラスのエステート
AutoBild Japan
働くクルマもオシャレに特別に ホンダNバン一部改良と特別仕様車 安全性と使い勝手向上へ
働くクルマもオシャレに特別に ホンダNバン一部改良と特別仕様車 安全性と使い勝手向上へ
AUTOCAR JAPAN
WRCに最強の「セリカ」が参戦! ホモロゲーションモデルとして登場したトヨタ「セリカGT-FOUR RC」とは
WRCに最強の「セリカ」が参戦! ホモロゲーションモデルとして登場したトヨタ「セリカGT-FOUR RC」とは
バイクのニュース
SHOEIヘルメットにビルトイン可能! バイク用インカムの新製品
SHOEIヘルメットにビルトイン可能! バイク用インカムの新製品
バイクのニュース
フェルスタッペン、アメリカでの3戦で使用するスペシャルヘルメットを発表。ライトブルー基調に
フェルスタッペン、アメリカでの3戦で使用するスペシャルヘルメットを発表。ライトブルー基調に
AUTOSPORT web
テスラ モデル 3、新グレード「パフォーマンス」を追加…最高速度262km/h
テスラ モデル 3、新グレード「パフォーマンス」を追加…最高速度262km/h
レスポンス
ハコスカなんて偏平率82%よ! 昭和の時代は薄っぺらいタイヤが履けなかったって知ってた?
ハコスカなんて偏平率82%よ! 昭和の時代は薄っぺらいタイヤが履けなかったって知ってた?
ベストカーWeb
10年目にして一新! マツダ「ロードスター」は事実上のモデルチェンジ!? ドライビングファンは現代版ロータス「エラン」でした
10年目にして一新! マツダ「ロードスター」は事実上のモデルチェンジ!? ドライビングファンは現代版ロータス「エラン」でした
Auto Messe Web
フォルクスワーゲン、「Polo GTI」誕生25周年記念限定車「Edition 25」を発売開始
フォルクスワーゲン、「Polo GTI」誕生25周年記念限定車「Edition 25」を発売開始
月刊自家用車WEB
テスラ モデル3に爆速モデルが登場! 0→100km/加速タイムはなんと3.1秒だ!!
テスラ モデル3に爆速モデルが登場! 0→100km/加速タイムはなんと3.1秒だ!!
Webモーターマガジン
トヨタの大きなカクカク「最新SUV」発売! ゴツさ満点&快適車中泊な仕様も登場!? 新250のアイテムとは
トヨタの大きなカクカク「最新SUV」発売! ゴツさ満点&快適車中泊な仕様も登場!? 新250のアイテムとは
くるまのニュース
[カーオーディオ・プロショップに行こう♪]プロなら、使い勝手の良い「サブウーファーボックス」を作れる!
[カーオーディオ・プロショップに行こう♪]プロなら、使い勝手の良い「サブウーファーボックス」を作れる!
レスポンス
新しいマツダのセダン、EZ-6登場!──GQ新着カー
新しいマツダのセダン、EZ-6登場!──GQ新着カー
GQ JAPAN
【ドゥカティ】ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京で開催されたイベント「Ducati Day 2024」のレポートを公開
【ドゥカティ】ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京で開催されたイベント「Ducati Day 2024」のレポートを公開
バイクブロス
ノーマルシビックに羽根を授ける! モデューロが新たな実効空力テールゲートスポイラーを公開!
ノーマルシビックに羽根を授ける! モデューロが新たな実効空力テールゲートスポイラーを公開!
ベストカーWeb
楽天市場お買い物マラソンで MAXWIN のドラレコなどが最大20%OFF!
楽天市場お買い物マラソンで MAXWIN のドラレコなどが最大20%OFF!
バイクブロス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村