スーパーGT第6戦オートポリスの予選でGT500クラス6番手となった#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R。田中利和監督は、なんとか”凌いで”手にした6番手だったと振り返った。
というのも、#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは公式練習で無線のトラブルに見舞われ、珍しいペナルティを受けることになってしまったのだ。
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土曜日の午前中に行われた公式練習ではGT500、GT300の両クラスが混走するが、セッション終盤にはそれぞれのクラス専有走行時間が10分ずつ設けられている。しかし、フレデリック・マコヴィッキィがドライブした3号車はピットインが遅れたことにより、GT300クラスの専有走行時間となったにも関わらず、しばらく走行を続けることになってしまった。
この結果、3号車は”クラスボード無視”のペナルティを受け、その後に行われたGT500クラス専有走行に参加することができなかった上、罰金6万円を科されている。
「無線のトラブルでフレッド(マコヴィッキィ)にピットインの指示が伝わっていなかったんです。反省しなくちゃいけないのは、そのあとの緊急対応がうまくいかなかったことです」
田中監督は、そう当時の状況を振り返った。
「ピットボードも出したんですけど、運悪くGT300のマシンが重なってしまって見えなかった。最後は僕がピットウォールのところまで出て、(ボディランゲージで)”ピットに入れ”って指示を出しました。当然ですが、それでペナルティをもらってGT500クラスの専有走行を走れませんでした」
「今回持ち込んできたセットアップはアンダーステアが強すぎたので、クルマを少しずつ弄っていました。最後の専有走行でそういうところを確認して、予選のシミュレーションをするはずが、それができませんでした。ふたりのドライバーを、厳しい状態でマシンに乗せなくてはいけなくなってしまったのは、チームとして反省です」
それでも、予選Q1を担当した平手晃平がギリギリの8番手でQ2へ駒を進めると、マコヴィッキィが最終的に6番手を獲得した。
田中監督は、今回のミスを糧にして、難しいコンディションが予想される決勝に活かしたいと話した。
「難しい状況の中でも、Q1を8番手でギリギリ通過できました。フレッドも週末初めてのニュータイヤを使ったアタックでしたが、6番手を獲ってくれました。たらればですが、順調にいっていればもうひとつ上のポジションくらいはいけたかもしれません」
「ギリギリ凌いで手に入れたポジションですから、決勝はこれよりも上位でフィニッシュしたいですね」
「決勝は今日と同じように、曇り晴れ中心で、夕方に雨がくるかもしれないという予報です。だから余計にチームとして、色々な判断や指示のタイミングが重要になってきます。そういう意味では、(公式練習は)戒めだったとプラスに捉えて頑張ります」
昨年までは日産系チームの総監督を務めていた田中監督。それだけに、2018年の第7戦オートポリスでGT-R勢が全車Q1落ちを喫した屈辱を忘れていない様子。今回は陣営全体で良い結果を出したいと意気込んだ。
「総監督の時はそれぞれのチームを尊重して、全体の戦略が変な方向に行っていないか見ていました。今はチーム監督として色々な指示を出しますし、”リアル”なんですよね。大変ですけどもちろんやりがいもあります」
「思い出したくもないですが、昨年のオートポリスはGT-Rが一台もQ2に進めませんでした。今年は少なくとも2台がQ2に残って、1台は自分たちのチームです。決勝は4台のGT-Rが予選以上のポジションでフィニッシュできるようにチャンスを活かしたいです」
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