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【国沢光宏がWRCに挑戦】歓喜のクラス3位を獲得! 4日間の激闘の末に新人編集部員が見たモノとは

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【国沢光宏がWRCに挑戦】歓喜のクラス3位を獲得! 4日間の激闘の末に新人編集部員が見たモノとは

 ラリー観戦には時間配分と事前準備が欠かせないポイント

 WEB CARTOPでもおなじみの自動車評論家、国沢光宏さんがドイツで開催されるWRC(世界ラリー選手権)第10戦ラリー・ドイツに挑戦! 今回ラリー・ドイツ取材のチャンスを得た新人編集部員篠田は、ラリーについてはまったくの素人。そこで渡航前に国沢さんからラリーに関する基礎を伝授され、ラリー・ドイツへやってきた。果たして篠田が見たモノとは!

【国沢光宏がWRCに挑戦】ついに開幕ラリードイツ2019! 新人編集部員が初めてのWRCで見た光景とは

 ラリー・ドイツもいよいよ最終日。残るSS(スペシャルステージ)は4つだ。SS16と18はブドウ畑のコースで、SS17と19がパワーステージと呼ばれるボーナスポイントが入る特別なステージになっている。

 私・篠田はどうしても一般車とラリーカーが一緒に街中を走るリエゾン(移動区間)が見たかったので、SS18の速度が乗る畑道のなかをとおるエリアと、すべてのSSが終わったあとのリエゾンを見にいくことにした。

 しかし、SS18にいく道中ではトラブルに見舞われ、時間前に到着できず……。しかも、この日もリバースで順位の低いチームから出走していたため、到着したころには上位のWRカーが走っていた。ここは少しグラベルのあるルートで、ラリーらしい走りっぷりが見られる。目の前をラリーカーが勢いよく砂を撒き散らしながら走り抜けていった。この場所での観戦は迫力があって、最初から見られなかったのが非常に残念だった。

 日曜日ということもあり、SSまでの道路が混んでいることや、通行止めになっていることもあるため、事前の下調べが重要になる。観戦初心者にとってこうした時間配分の難しさは大きなハードルになりそうだ。

 しかし、SS18とSS19は近かったことから、面白い光景を見ることができた。リエゾンエリアに向かっている間、選手たちの休憩場所に出くわしたのだ。地元住民しか知らない場所なのか、有名選手にここまで近づいて撮影することができる。たまたま私がそこに立ち寄った時にはTOYOTA GAZOO RACINGの勝田貴元選手が空気圧のチェックを行っていた。

 通りすがりの観客たちが立ち止まり、選手に声をかけたり、写真を撮ったりと自由にできるのもラリーならではの魅力だ。

 すごいぞ! 国沢さんがラリードイツでクラス3位に!

 そしてリエゾンの撮影ポイントへ。せっかくなので、ドイツらしい教会の煙突と橋が映るところで待機。しかし、この日も雲ひとつない晴天で、とにかく暑い! 最終SSでは現地で簡単な表彰式が行われる。そのため、サービスパークに戻る時間差がかなりあるのだ。

 のんびりと待っていると、たまたま犬の散歩で通りかかったドイツ人の女性に話しかけられた。暑すぎて犬が川ではしゃいでしまい、泥だらけになってしまったらしい。暑いから気をつけてね、という女性の言葉に従い、ときどきクルマのなかで休憩したり、水分補給をしたりと、体調管理にはかなり気を使っていた。

 そして終盤に国沢さんが登場! 残念ながら一般車と一緒に撮影することができなかったが、公道を一般車と同じように走るラリーカーの姿を見られた。そして急いでサービスパークへと向かう。

 クラスで3位までに入賞するとポディウムフィニッシュといって、サービスパークの近くにあるポディウムで表彰式が行われる。国沢さんも完走し、3位に入った。完走するのが難しいと言われるWRCで、大きなトラブルもなくフィニッシュできるのはすごいこと! 日本国旗を持って祝ってくれる人たちも沢山見られた。日本が誇るTOYOTA GAZOO RACINGも表彰台を独占し、勝田選手もデビュー戦を10位で完走した。

 この日は近くの街まで出かけ、国沢さんと祝勝会を行なった。ドイツビールや食事も美味しく、最後のドイツを楽しんだ。

 今回のラリー・ドイツ取材では実際にラリーカーが目の前を通り抜けていき、そのときの音や匂い、ラリーファンの歓声、景色など、五感をすべて活用してラリーを感じることができた。もちろん事前に話は聞き、映像で見ていたのだが、百聞は一見にしかず、という言葉のとおり、本物を実際に見なければわからないことがたくさんある。ここまでドライバーとの距離が近く、また目の前で車両が見られるモータースポーツはラリーだけではないだろうか。

 この記事を読んでいる読者のなかで、もしラリーに興味を持った人がいたなら、ぜひ一度会場に足を運んでみてほしい。上位に位置するWRカーはとにかく速い。本当に市販車がベースなのだろうかと不思議に思えるほどだ。そしてセダンやスポーツカーが好きな私でも、だんだん見慣れてくると、出場しているコンパクトカーがかっこよく見えてくる。そして道中では細い道を180km/hくらいで走っていくのだ。考えただけでもとんでもなくスリリングな競技だということがわかる。私はすっかり、ラリーファンのひとりになってしまった。

 今年、11月9日(土)、10日(日)にはWRC日本ラウンドのテストイベントが行われる。また、2020年にはラリージャパンの復活も噂されている。トヨタチームや日本人選手が活躍しているこのタイミングで、WRCが日本にやってくることは大きなチャンスだ。さまざまなトラブルに見舞われながらも、一般道を駆け抜けていくラリーカーのかっこよさを一人でも多くの日本人に見てもらい、ラリーの面白さに気づいてほしい。

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