WECの2019-2020年シーズンに、LMP2クラスのハイクラス・レーシングから参戦することになっている山下健太に、海外のメディアも注目している。
山下は今シーズン、スーパーフォーミュラにはKONDO RACINGから、スーパーGTには#6 WAKO'S 4CR LC500から参戦。特にスーパーGTではタイ、富士と連勝を飾るなど、ランキング首位を走っている。
■諦めかけていた“世界への挑戦”……山下健太「WECで何としても結果残す」
そんな山下は、WECの2019-2020シーズン、LMP2クラスに参戦することになった。先日スペインのカタルニア・サーキットで行われたプロローグテストで早速LMP2マシンをドライブし、取材にも応じた。
その際、motorsport.comのイギリス人記者に対し、次のように語ったという。
「WECに参戦することができてとても嬉しいです。でも、英語を話すのは、とても心配です」
「僕の英語は、あんまり上手くありません。だから、勉強する必要があるんです」
「チーム無線では、ほとんど何も理解できませんでした!」
海外のレーシングチームでは、英語でコミュニケーションをすることが多い。そのため、ある程度の英語力は必須とも言えよう。元の記事を書いたイギリス人記者は「話し始めてすぐ、彼が母国以外でレースをする際には、コミュニケーションが最大の問題になりそうだ」と感じたと記している。
しかし実際には、プロローグテストでのチームの最速タイムをマークしたのは山下であり、そのタイムはクラス4番手というモノだった。
F3時代のトムスやKONDO RACINGで、山下のチームメイトを務めた経験を持つニック・キャシディは、山下の才能を大いに認めつつも、英語能力に対する懸念を語った。
「彼は山本(尚貴)と同じレベルにあるドライバーだと思う。本当に強いんだ。だから良い仕事ができることを願っている」
「ただ、彼にとって一番の課題は英語で仕事をするということだろう。レーシングカーをドライブするということについては非常に速いが、彼の“英語力”という部分が将来トヨタのハイパーカープロジェクトに(本格的に)参加する上で障害となるかもしれない」
エンジニアとの仕事の仕方も、日本とヨーロッパでは大きく異なるとキャシディは言う。
「ヨーロッパでは、何かがほしいと思ったら、正直にそう話す。マシンについて何かが気に入らなければ、そう言うんだ」
そうキャシディは言う。
「一方で日本では、ドライバーが言い過ぎないということもよくあることだ。誰かを怒らせたくないからね」
小林可夢偉も、日本と海外の仕事の仕方の違いを、十分に認識しているドライバーのひとりだ。
「ヤマケンのことはよく知ってるんですよ」
「でも、海外で成長させるために送り込むドライバーを探す時は、簡単じゃないです。文化も異なるし、働き方も全く違いますからね。ヤマケンに才能があるのは間違いないけど、他の部分もマネジメントしなきゃいけないですね」
山下は、自身の目標について「トヨタのハイパーカープログラムの一員になること」だと明かす。そしてそれが可能かどうかは、LMP2での進歩次第だという。
飄々とした雰囲気ながら、抜群の切れ味を発揮する山下。LMP2クラスでどんな戦いぶりを披露することになるのか。日本のみならず世界から注目が集まりそうだ。
彼に5~10年後の自分の目標について尋ねると、次のように語った。
「トヨタで、ル・マンに勝つ!」
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