ツインリンクもてぎで行われた、スーパーフォーミュラ第5戦。ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)は12番グリッドからスタートしながら、3位表彰台を獲得。見事なリカバリーを見せた。
「今日の結果については嬉しく思っている。できる限りのことをしたと思うよ。12番手から3位でフィニッシュするのは、非常に厳しいレースだった。でも(日曜朝の)フリー走行で、フルタンクにも関わらず2番手タイムを記録できるなど、本当に良いスピードを持っていたんだ」
■「もてぎはいろんな戦略がトライできる」決勝大逆転を予想していたキャシディ
レース後の記者会見で、キャシディはそうレースを振り返った。キャシディが大きくジャンプアップした要因。それは彼の戦略にあった。キャシディはミディアムタイヤを履いてスタートし、4周目にピットイン。ソフトタイヤに交換して、残りの周回を走りきった。これにより、他のライバルを蹴散らすことができたわけだ。
「僕らの戦略は、常にクリーンエアの中を走ることにあった。速いストラテジーではないんだけど、予選のポジションを考えれば、この作戦を選ぶしかなかった」
「でもその結果、ソフトタイヤを履いた先頭の集団よりも、30kgも重いマシンで走ることになった。にも関わらず、速いスピードで走って、差を縮めていかなければいけなかったんだ。レースは非常に厳しいモノだったけど、そんな中でベストを尽くすことができたと思う」
キャシディはレースの最後まで走り切るために、チームとコミュニケーションを密に取り、タイヤをマネジメントしていたという。
「最初はどうなるか分からなかった。アレックス(パロウ/TCS NAKAJIMA RACING)のラップタイムや彼とのギャップを、ピットウォールから知らされていた。常にチームとコミュニケーションを取って、先頭集団よりも速いラップタイムで走ろうとしていたんだ」
「ただペースを上げすぎてしまうと、タイヤにも厳しくなってしまう。プッシュしすぎず、最後まで走りきれるように、しっかりコントロールしていたんだ。一番の問題は、トラフィックだった。坪井(翔/P.MU / CERUMO・INGING)選手がピットから僕の前に出てきて、それに引っかかってしまったんだ」
キャシディは今季ここまで全戦で入賞。合計獲得ポイントを28とし、ランキング首位に浮上した。悲願のチャンピオン獲得まで、残すはあと2戦である。
「今回は、ミディアムタイヤで結果を残すことができた最初の週末だったように思う。今後もこれについては改善していきたい」
「(ランキング2番手の)山本(尚貴/DOCOMO TEAM DANDELION RACING)選手は、(最終戦の舞台となる)鈴鹿でものすごく強い。だから同点で最終戦を迎えることになれば、厳しいことになるだろう。だから次の岡山では、僕が良い結果を残して、差を開いて最終戦を迎えたいと思う」
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