ツインリンクもてぎで行われたスーパーフォーミュラ第5戦の決勝レース。7番グリッドからスタートしたcarrozzeria Team KCMGの小林可夢偉は、力強いレースペースを活かし2位フィニッシュを果たした。
「7番手スタートだったのに2位になれたのは、喜ぶべきことだと思います」
そうレース後に語った小林は、決勝に向けて自信を持っていたという。事実、決勝日の午前中に行われたフリー走行では、印象的かつ安定したペースを発揮していた。
「予選はあまり良くなかったですけど、レースには自信を持って挑めるパフォーマンスがあるのが分かっていました。でも、なかなか前を行くマシンを抜くことができず、最終的にはクリーンエアで稼いで、2位になることができました。今日できる中ではベストなレースだったと思います」
「こういうレースを続けていくことによってチャンスがやってくると思うので、こういうレースを続けていき、残り2レースを戦いたいと思います」
小林はレース序盤、福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)を抜くことができず、それにより平川への勝負権を失ってしまうこととなった。
「僕はここ3戦くらい、ずっと仁嶺を抜いてるんですよ。そんな中で、僕に抜かれないよう、彼はだんだんと学習してきたな……と思います」
「正直、抜かなくても良かったんです。僕はフルタンクでスタートしていましたから。抜くタイミングをずっと待っていたんです。でも、平川(亮/ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が(アレックス)パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)を抜いた瞬間に、僕も行かなきゃ……そう思ったんですが、やっぱり簡単には抜けませんでした」
小林は42周目でピットイン。それまで履いていたソフトタイヤから、ミディアムタイヤへと交換した。しかしフルタンクでスタートした割には、ピットインのタイミングが早すぎるように思える。
これについて尋ねると、小林はタイヤにダメージを負っていたことを明かした。
「パロウを抜こうとした時に、タイヤを激しくロックさせてしまいました。この影響で、タイヤが爆発しそうだった……脳震盪寸前というほどに、鬼のようなバイブレーションを発生してしまうような、フラットスポットができていました。走れば走るほど、タイヤの表面が剥がれそうなのが見えました。それで、そろそろ爆発するかもな……と思って、あのタイミングでピットストップしました」
「それがなければ、(燃料の搭載量的に)あと2~3周は走れたと思います。そうすれば、(平川に挑戦する)チャンスがあったかもしれませんが……でもこればっかりはしょうがないです」
多くのドライバーが、ミディアムタイヤをわずか1周だけ使うという戦略を実施した。ミディアムタイヤを使うことを、極端に嫌うドライバーが多かったのだ。しかし小林は、ソフトタイヤにも劣らぬペースを、ミディアムタイヤを履いて記録した。
「僕もソフトタイヤで長く走ることだけを考えていました。だから(ミディアムタイヤを履いて)こんなものかと思って走っていたら、速かったと言われました……しっかり使えるタイヤだというのが、よく分かりました」
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