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アロンソはインディカーで成功できるはず……マクラーレン、アロンソと話し合いへ

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アロンソはインディカーで成功できるはず……マクラーレン、アロンソと話し合いへ

 マクラーレンCEOのザク・ブラウンは、今年9月のF1イタリアGPでフェルナンド・アロンソと会い、今後の計画について話し合うと明かしたが、アロンソがインディカーにフル参戦する可能性は低そうだ。

 マクラーレンは8月9日(金)、アロー・シュミット・ピーターソン・モータースポーツと提携するという形で、2020年からインディカーにフル参戦復帰することを発表した。

■ マクラーレン、2020年からインディカーにフル参戦! シュミット・ピーターソンと提携

 マクラーレンはアロンソと共に2度インディ500を戦っているだけに、アロンソがインディカーにフル参戦する可能性について質問が飛んだ。

 ブラウンは7月にF1メディアに対し、「フルシーズンはやりたくないと、彼は私に言った。しかし約20年ぶりにレーシングカーをまったくドライブすることなく、2週間自宅に居続けたのならどうなるだろうね? 私個人的には、彼がインディカーのレースを楽しむだろうと思うよ」とコメントしていたが、今回も同様のコメントを繰り返した。

 つまり、アロンソはインディカーのフルシーズンを戦うことに興味を示していないということだ。また、2020年のインディ500参戦についてでさえ、まだ”ノープラン”なのだという。

「フェルナンドは今もマクラーレンの契約ドライバーであり、マクラーレンにとっての親友だ。私は、インディ500に勝ちたいという彼の願望が全く損なわれていないと思うし、我々は彼とともにそれ(インディ500)に勝ちたいと思っている」

 そうブラウンは語った。

「イタリアGPでフェルナンドと会う。彼は我々のインディカーにおける活動のすべてを知っており、しばらくはそこに参加していた」

「彼のインディ500に勝ちたいという想いは全く変わっていない。しかし、インディカーのフルシーズンを戦うことに関しては、”まだ”興味を持っていないと言っておこう」

「彼は20年ぶりにレースを離れ、今後何をしていくのかを考えるために、今年の後半を休みたいと思ったんだろう」

「私は、彼がインディカーでも傑出した才能を持っていると思う。私は個人的に彼をよく知っているし、そのドライビングスタイルも知っている。彼は歓迎されるだろうし、大きな成功を収め、それを楽しむはずだと思う」

「しかしフェルナンドは、どんなチャンスがあるかを考え、自分自身で決断を下すタイプだ。だから私は彼と約1カ月後に(イタリアGPで)話し合うが、彼が2020年にフルシーズンを戦いたいと思っているとは考えていない」

 シュミット・ピーターソン・モータースポーツは、2台体制で今シーズンを戦っている。しかしチームの共同オーナーであるサム・シュミットは、”アロー・マクラーレン・レーシングSP”へと変わったチームが、3台体制でシーズンを戦う可能性があると話した。ただ、現時点で確実なのはインディ500への追加エントリーのみだという。

「3台目のマシンを走らせる可能性を除外するつもりはない」と、シュミットは話した。

「間違いなく、インディ500では3台目のマシンを走らせるだろうが、我々の優先事項は2台のマシンを同じデザインで並べ、その2台がレースに勝ち、インディ500に勝ち、チャンピオンシップに勝つためのあらゆる機会を有効活用することだ」

「3台目をフルタイムでエントリーすることを真剣に検討しているわけではないが、可能性を除外するつもりもない」

 アロー・マクラーレン・レーシングSPは、シボレーのエンジンを搭載したマシンを走らせると発表している。2015年からシュミット・ピーターソン・モータースポーツに在籍しているジェームズ・ヒンチクリフは、そのドライバーの有力候補だ。

 ホンダとの関係が強く、母国カナダではホンダの広告塔にもなっているヒンチクリフだが、シュミットは彼を2020年に起用したいと考えており、ヒンチクリフも自身のSNSでゼネラルモーターズ(シボレー)との関係を復活させるのを楽しみにしているとコメントしている。

 しかし、状況はかなり流動的だ。ホンダエンジンを搭載するいくつかのチームは、エントリーを追加してヒンチクリフを走らせることに関心を示している。ホンダは、ヒンチクリフをマーケティングの面でも大きな財産だとみなしているようだ。

 ブラウンとシュミットは、今回のマクラーレンのフル参戦発表により、ドライバー市場が大きく揺れ動いていると述べた。

 ブラウンは「色んな人の携帯電話が非常に活発になっているだろう」とコメント。シュミットは次のように付け加えた。

「最初の目標は、今回の発表を終えることだった。そしてザクが言ったように、どんなふうに”携帯電話が光り”、(ドライバー候補の)リストを作っていくかが次の目標だ。週の後半に再び集まり、色々な決定やオファーを行う」

「だから乞うご期待だ。ただ、何らかの発表ができるまでには数週間かかるだろう」

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