前半戦を終えて、F1ドライバーたちが“自己採点”。レッドブル・ホンダのフェルスタッペンの点数は？

　21戦で争われる2019年のF1世界選手権も12戦を終え、サマーブレイクへと突入した。セバスチャン・ベッテル（フェラーリ）は6年ぶりのタイトル奪還を狙っているものの、ここまで未勝利となっており、ランキング4番手につけている。

　ベッテルはハンガリーGP後のトップ3記者会見の中で、自身のここまでのシーズンを10点満点で評価して、次のように語った。

「（10点満点中）5点だ。前半戦は満足のいくものではなかった。いろんなところ（サーキット）でマシンを乗りこなすのに苦労したと思う」

「僕たちは多くのことに取り組んできたから、その点では文句はないよ。もちろんもっと（マシンのポテンシャルを）絞り出したかったし、それを常に追い求めているけど、後半戦には良い仕事ができると思っている」

「5は僕のカーナンバーだしね。5点にしておくよ」

　一方、今季8勝を挙げてポイントランキングを独走しているライバルのルイス・ハミルトン（メルセデス）は少し控えめに「8.9点か8.8点かな？」と自己採点したが、ベッテルはそれに反応して「君はもう10点でいいよ。何か問題ある？」とジョークを飛ばした。

　そしてハミルトンは、控えめな自己採点の理由を話した。

「確かに前のレース（9位に終わったドイツGP）がなければ、もう少し高い点数をつけてたかもね」

「ただ、常に自分自身の評価を低く見積もることは良い事だと思っている。まだ取り組むことのできる分野があるんだ」

「シーズン後半戦に9勝目、そして10勝目を挙げることができるかどうか、様子を見てみよう」

　オーストリア、ドイツで優勝し、ハンガリーでも2位に入るなど、ここ数戦目覚ましい活躍を見せているマックス・フェルスタッペン（レッドブル）は、点数で自分自身を評価することを嫌がった。

　ベッテルはそんな彼をからかいつつ、数字を答えるよう求めたが、フェルスタッペンはこう返した。

「僕は点数をつけるのが嫌いなんだ。学校を思い出すからね」

「僕は常に自分に対して批判的だし、常に満足せず、さらに良くなりたいと思っている」

「とてもポジティブで良い結果を残していると思うけど、取り組むべきことがあるんだ」

　代わりにフェルスタッペンを採点するよう求められたハミルトンは、彼のここ数レースは“9点くらいだ”と答えた。

「彼はハンガリーを含めたここ数レースで並外れた走りを見せている。この活躍が続けば、9点から10点に近付いていくだろうね」