今季一番の長丁場レースとなった2019スーパーGT第5戦富士。3位表彰台を獲得した#34 Modulo KENWOOD NSX GT3の道上龍と大津弘樹がレースを振り返った。
クラス8番手からスタートした34号車は、序盤に一時ポジションを落とすなど苦しい場面も見られたが、気温が下がり始めたレース後半からペースも上がり、最後のピットストップを終えた段階で4番手に浮上。3番手を走る#18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志)と、NSX GT3同士による一騎打ちとなった。
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そんな中、34号車の最終スティントを担当した大津がアグレッシブな走りを見せ、残り16周のところで逆転し3番手に浮上。その後も2番手の#52 埼玉トヨペット GBマークX MCを追いかけるも、あと一歩及ばなかった。それでも今季初となる3位表彰台を飾った。
昨年、34号車はもらい事故によりマシンが全損するアクシデントに見舞われ、富士での500マイルレースを経験していなかった。それだけに今回は未知数の中でのレースとなったようだが、その中で表彰台という結果を手にし、ドライバー兼チームオーナーの道上は安堵の表情を見せた。
「本当に良かったです。昨年はこのレースを走っていないので、正直800kmという長丁場戦でどうなるのかな? と思いましたが、確実に自分たちの仕事をこなしていくことができました」
「スタートした時に、周りのペースも速かったりした中で、自分たちのペースを守りながら走りました。気温が下がってから、タイヤとのマッチングも良くなって、ペースは上がっていきました」
「10時間のレースも今後控えている中で、データを取ることができました。NSX GT3のクルマ自体も壊れにくく、最後までずっと良い調子で走れたと思います」
そうレースを振り返った道上は、最終スティントで豪快なオーバーテイクを決めた大津を高く評価した。
「大津が最後に見せ場を作ってくれました。彼にとっても、これからのステップアップを考えれば、同じクルマで(同世代の)福住(仁嶺)などが参戦している中でこういうバトルができたのは良かったと思います。先輩の小林(崇志)をアウトから抜いていったのも良かったと思います」
「あれがなかったら間違いなく表彰台はなかったです。最後は時間で区切られて(最大延長時間を迎え)レースが終わってしまいましたが、埼玉トヨペット(52号車)を追いかける勢いだったので、2位もあり得たのかなと思います」
一方、今回は3スティントを担当し、最後にはNSX GT3同士の表彰台争いを制した大津。“絶対に追い抜く”という強い気持ちで18号車に臨んでいったという。
「ちょうどバトルになった時に4番手だと無線で言われていたので、これは絶対に抜かないといけないなと思いました。ちょっと接触しちゃいましたが、結果的に(18号車を)抜けて良かったなと思います」
しかし、大津としては優勝を目指していただけに、3位という結果に心の底から満足していない様子が印象的だった。
「嬉しさ半分、悔しさ半分です。目の前に(2位の52号車が)近づいてきていたので、もうちょっとのところで届かなかったのが悔しいです。やり尽くしたとは思いますし、表彰台に上がって嬉しい気持ちはありますが、その上を目指しているので悔しい気持ちもあります」
「でもピット作業や戦略はすごい良かったですし、長いレースの中で全員がベストを尽くせたのではないかなと思います」
「ただ、個人的には予選で一発の速さが足りませんでした。それがS耐やF3でも足りないところなので、(最近カテゴリーを問わず良い結果が出ていると言え)自分としては波に乗れているとは感じていません。これを弾みにして、どんどん良くしていきたいです」
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