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BTCC第6戦:今季デビューのトヨタ・カローラが初のポール・トゥ・ウインで2勝目

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BTCC第6戦:今季デビューのトヨタ・カローラが初のポール・トゥ・ウインで2勝目

 どのカテゴリーにも先んじて、いち早く夏休み明けを迎えたBTCCイギリス・ツーリングカー選手権の第6戦スネッタートン・ラウンドが8月3~4日の週末に開催され、今季デビューのトヨタ・カローラBTCCがわずか0.002秒差でポールポジションを獲得すると、レース1でそのまま初のポール・トゥ・ウインを達成。エースのトム・イングラムも「すでにタイトルを獲った(かつての)トヨタ・アヴェンシスに匹敵する」と、その熟成ぶりに自信を深めている。

 6月末以来のシリーズ後半戦再開となった高速スネッタートン戦で、まずスピードを披露したのがホンダのファクトリーチーム、ハルフォーズ・ユアサ・レーシングのダン・カミッシュ(FK8ホンダ・シビック・タイプR)で、チーム・ダイナミクス加入後にメキメキと頭角を表す2年目の若手は、ふたつのプラクティスでともにトップタイムを奪ってみせた。

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 しかしその前に立ちはだかったのが、同じ日本のマニュファクチャラーのファクトリーマシンをドライブするイングラムで、今季はチームへのジョイントという形でワークス復帰を果たしたチーム・トヨタGB withスピード・ワークス・モータースポーツ(SWM)のカローラBTCC(日本名:カローラスポーツ)が1分54秒737の予選最速タイムをマーク。

 カミッシュのシビックも連続アタックで喰い下がり、わずかに自己ベストを更新したものの、0.002秒届かずフロントロウ2番手に留まる白熱の予選セッションとなった。

「もちろん、ドライバーとしてポールを獲得し、レースに勝つという確信がなければここにはいない。それでも、直近のテストからここまでの向上を果たせて最高の気分だ」と、予選後に振り返った自身今季初ポール獲得のイングラム。

「(シーズン第2戦の)ドニントンパークでもこの新型マシンで勝ったけれど、リバースグリッドでサクセスバラストも緩く、タイヤギャンブルも当たってプラスの条件ばかりだった。でもこのポールは正真正銘の勝負で得た結果だ。これが新しい何かの始まりになることを願っている」

 そう語ったイングラムは、日曜のレース1をトヨタ・カローラにとって1982年以来となるポールポジションからスタートすると、6周を終える頃にはカミッシュと2台で後続を引き離すデュエルマッチへと突入していく。
 それでもホンダ・シビックに付け入る隙を与えなかったイングラムは、12周を走破してライト・トゥ・フラッグでのトップチェッカー。2位に3秒差でカミッシュが続き、3位には一時モーターベース・パフォーマンスのトム・チルトン(フォード・フォーカスRS)にポジションを譲りながらも、左フロントタイヤのトラブルで離脱した彼に代わりグリッドポジションを取り戻したコブラスポーツAmDオートエイド/RCIBインシュアランスのサム・トルドフ(FK2ホンダ・シビック・タイプR)が入り、トヨタ、ホンダの日本車勢が表彰台を独占した。

 ポディウム圏外の4~5位には名門ウエスト・サリー・レーシング(WSR)が続き、こちらも今季から投入するBMW330i Mスポーツをドライブする選手権リーダーのコリン・ターキントンとアンドリュー・ジョーダンが続くトップ5となった。

「まさに僕の望むとおりのレース展開になった。スタートでギャップを築き、そこからはマネジメントに徹することができた。みんなにとって退屈なレースにできてうれしいよ(笑)」と、喜びを語ったイングラム。

「やはりテストでのインプルーブによる前進が、僕らにとって非常に大きな意味を持っていた。BTCCのレースウイークでは週末のスケジュールが詰まっていて、新しい何かを試すことは難しい」

「チームはこの新型から新しい何かを絞りだそうと懸命に努力してくれたし、すでに(インディペンデント・タイトルを獲った)アヴェンシスより優れたパフォーマンスを示せたと思う。後半戦に向けて、明らかに良い兆候だね」

 続くレース2は、高速コースゆえにFRのトラクションによる優位性が薄れると見られていたBMW勢がソリッドなパフォーマンスを見せ、リバースの5番グリッドからスタートしたターキントンが僚友のジョーダンを従えてワン・ツー・フィニッシュ。

 そのBMWに続いて3位表彰台に上がったトルドフのチームメイト、ロリー・ブッチャー(FK2ホンダ・シビック・タイプR)が続く最終レース3を制し、失格裁定による繰り上げではなく"正真正銘"のトラック上決着でBTCC今季初勝利を飾っている。

 これでシリーズ後半戦の幕が開けたBTCCイギリス・ツーリングカー選手権、続く第7戦は8月17~18日にスラクストンで争われる。

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