マクラーレンのチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルは、F1で成功するために必要な資金を投資できるような、新規参入マニュファクチャラーが現れると想像するのは難しいと語った。
F1は新たなチームやパワーユニット(PU)マニュファクチャラーを呼び込もうとしている。しかし2014年にPUが導入されて以来、新たに参入したマニュファクチャラーはホンダ(2015年~)のみ、チームはハース(2016年~)のみだ。
リソースの制限は、2021年に予定されているレギュレーション変更の大きな部分を占めている。しかし、次世代PUはMGU-Hの廃止という、当初示唆されていたレベルまで単純化はされないと見られる。
ザイドルは、新たなマニュファクチャラーを呼び込むためには、コスト削減が必須だと主張した。
「マニュファクチャラーにとって魅力的なスポーツであるために、今よりもはるかに少ない投資で参戦できるようにすることが非常に重要だと思う」
「もし現時点でこのカテゴリーに参戦したいのであれば、インフラに対する投資をして、すでに設備や技術を確立したマニュファクチャラーに追いつくために予算を投じなければいけない。それは現実的じゃない」
「現時点では、誰かがそのお金を投資することを想像するのはかなり困難だ」
ザイドルがかつて在籍していたポルシェは、2021年以降の新しいF1エンジン規則を確立するプロセスに参加。また、4気筒エンジンを主流とする世界耐久選手権(WEC)LMP1クラスから撤退する以前から、F1が採用している6気筒エンジンの開発を始めていたことから、約30年ぶりのF1参戦を検討しているのではないかと言われていた。
ザイドルはポルシェのプロジェクトに対してコメントせず「一般的に言って、新しいPUマニュファクチャラーの参入は非常に難しいだろう」と話した。
「それが、2021年以降もレギュレーションを維持することが、現時点では理にかなっていると私が考える理由だ」
「レギュレーションを安定させることで、全てのパワートレイン(の性能)が近づいていくということはすでに分かっている」
「我々は単に、レギュレーションの次のサイクルを待たなければならない。そして、自動車業界がどのように進んでいるのかを見て、他のメーカーがF1に参入することに関心を持つ可能性があるかどうかを確かめるんだ」
当初はPUの複雑さを減らし、新たなマニュファクチャラーを呼び込むため、MGU-Hの廃止が検討されていた。しかし、現在F1に参戦している4つのPUメーカー(メルセデス、フェラーリ、ホンダ、ルノー)は、MGU-Hの継続を働きかけた。
レッドブルのチーフエンジニアであるポール・モナガンは、次にどのようなエンジンルールを定めるべきかについて、次のように述べた。
「現在参戦している4メーカーをないがしろにしてはいけない。(もしそうなったら)どこかのメーカーが参入しても、ふたつまでメーカーが減ってしまうだろう」
「完全に白紙にするということは、彼らが現在やっている仕事の全てを否定することになる」
「参入を望む誰かにとって威圧的なルールになることは望まないので、どこかで妥協しなければならないのは明らかだ。それがどこかはコメントしたくない」
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