MotoGP第7戦カタルニアGPの舞台となるカタルニア・サーキットは2018年に再舗装を行っており、その年にホルヘ・ロレンソ(当時ドゥカティ)がサーキットレコードと最速レースラップタイムを記録した。
しかし2019年のカタルニアGPではこれまでの所、そうしたラップタイムには誰も近づくことが出来ていない。ポールポジションを獲得したファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハ)もロレンソの記録したレコードタイムから約0.8秒差。そして、レースペースシミュレーションによるとロングランでも同じようにラップタイムの低下が示唆されているという。
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「バルセロナは昔からこんな風だ」と、ヤマハのバレンティーノ・ロッシは話す。
「去年は新しく舗装を行ったから、トラックにはグリップがあった」
「ポールポジションが今年よりも0.8秒速いだけでなく、ペースもそうだった。だけど(再舗装から)1年で既に多くのグリップを失っているというのは信じられないことだ。昔の状況に戻ってきてしまった」
「だけど、僕の経験では大抵はこんなものだ。バルセロナでは週末を通してグリップを見つけようとあれこれ試して、でもそれを見つけられることはない。だからその状況に合わせて、加速の面で上手く対処していく必要があるんだ」
また、LCRホンダのカル・クラッチローもトラックが昨年と比べて明らかに異なっていると強調している。そして、証拠として写真まで示している。
「現実としてトラックは氷のようだった」とクラッチローは言う。
「去年のレースでは、僕は20周走った後に1分40秒2を記録した。しかも3周連続でだ。でも、今日は予選でも1分40秒1だった」
「トラックはとても良いコンディションだとは言えない。今週末は皆、タイヤがあまり良く機能していなかった」
「色の違いを見てほしい。これが僕らがグリップを得られなかった理由だ。ただ、それが何故なのかは分かっていないんだ。何故なら、CEV(スペイン選手権)では良くないにしろ、同じようなラップタイムを出していると彼らは言っていたからね。去年は暑かったし、(同じように暑い今年)グリップが全く得られないのは本当に奇妙だよ」
さらにプラマックのジャック・ミラーもクラッチローの意見に同意しており、こうしたトラックコンディションが、普段クラッシュしない場所での転倒を引き起こしていると付け加えた。
「確実に、トラックは去年と比べて変わったと思っている」とミラーは話す。
「トラックは“超”がつくほど滑りやすくて、いくつかのポイントでは正直恐怖を覚えた程だ。フランキー(フランコ・モルビデリ)が今朝クラッシュしたのは見たと思うけど、コーナーの入り口でハイサイドを起こしているんだ。これは普通じゃない」
そして、ドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾとダニーロ・ペトルッチも、同様にコンディションが“とても奇妙だ”と語った。またペトルッチはレースウィークの初めにはヘルメットのバイザーに付着した埃をみて驚いたとも語っている。
ドヴィツィオーゾにとっては、こうしたコンディションはレースペースに関する疑問をもたらしたようだ。
「グリップがとても低かったので、今週末の間は大きな混乱があった。皆が去年よりも1秒は遅いんだ」とドヴィツィオーゾは言う。
「この特性で、誰もがタイヤの管理に苦戦している。そこで正しい決断を下すのは少し難しい」
「僕らは同じようなペースで、大きなグループになっている。だけどライバルたちの本当のレースペースを理解するのはとても難しい。皆が苦戦していて、多くのライダーが同じタイヤで何周も走っているわけではないからだ」
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