2019シーズンの全日本F3選手権に参戦するサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark)は、今年このカテゴリーで結果を出して来年はスーパーフォーミュラやスーパーGT(GT500クラス)にステップアップしたいと語った。
昨年までヨーロピアンF3で戦い、マカオでのF3ワールドカップでも3位表彰台を獲得した実績を持つフェネストラズ。今年から参戦している全日本F3選手権では開幕戦でいきなり優勝を飾ると、悪天候に見舞われたオートポリスでの第3戦、第4戦、第5戦で3連勝を飾る活躍を披露した。
■ フェネストラズ、第6戦で優勝を飾るも「ファステストラップを取れず残念」
先日の岡山ラウンドでも1レース目の第6戦で優勝を飾ったが、第7戦と第8戦ではいずれもポールポジションからのスタートをうまく決められず2位フィニッシュ。記者会見では前向きなコメントをしていたが、その表情を見ると悔しさがにじみ出ていた。
「本当であれば、3レースとも優勝できればベストだったけど、3レースとも表彰台(優勝1回、2位が2回)という結果は決して悪くないと思う。チャンピオンシップのことを考えてもしっかりとポイントを重ねることができた」
「正直、今の僕の弱点はスタートだ。そこに関しては改善していかなければならないと思っている。いずれにしても、岡山のレースウィークは悪くない結果だったから、この流れを次のラウンドにつなげていきたい」
岡山ラウンドをこのように振り返ったフェネストラズ。シリーズ8戦を終えてランキングトップをキープし、2番手につける宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM’S)に対して30ポイント差をつけているが、後半戦に向けて弱点を克服していかなければいけないと、貪欲な姿勢を見せた。
今年は日本に戦いの場を移し、全日本F3に加えて、スーパーGT(GT300クラス)にもフル参戦している。その経緯について、彼はこのように語った。
「昨年まではFIAヨーロピアンF3に参戦していたけど、今年は形態が変わって、それまでのGP3がFIA F3に変わることになった。そこで今年はどこのカテゴリーで戦うかについて、色々考えることになった」
「もしヨーロッパで活動するとなれば新しいFIA F3(今までのGP3)に参戦することになるけど、それはそれで制限がかかる部分もあるし、日本に来れば今までと同じ車両でレースをすることができるし今後の選択肢も広がる」
「日本に来るときには、知り合いであるロイック・デュバルやブノワ・トレルイエにも相談して決めた。おかげで、昨年よりもさらに楽しくシーズンを過ごすことができている」
本来は全日本F3のみの参戦する予定だったフェネストラズだが、さらなる吉報が舞い込んだのは年が明けてからだったという。
「正直、日本でのレース活動は全日本F3に参戦するための予定だったけど、年が明けてからだったと思うが、KONDO RACINGの近藤監督から連絡がありGT300のシートに関して打診があった。もちろん、すぐにOKの返事をした」
「結果的に2カテゴリーに参戦することになったけど、すごく充実しているし、経験のない日本のコースを始め、新しいことをたくさん学べている」
そう語ったフェネストラズだが、実際に全日本F3やスーパーGTに参戦してみて、改めて日本のレースのレベルの高さを感じたという。
「日本のレースのレベルは本当に高いと思う。ヨーロッパを始め海外でずっとレースをしていると気づかないことだったけど、実際に日本に来て改めて感じたところだ。過去にはピエール・ガスリー、ストフェル・バンドーン、ブノワ・トレルイエ、ロイック・デュバルなど、ヨーロッパで高い評価を受けているドライバーは皆、日本にレースをした経験を持っている」
「スーパーフォーミュラやスーパーGT(GT500)はもちろんだけど、F3のレベルもすごく高い。ここまでの戦いをみてもそうだけえど、トムス勢が手強くて、いつも刺激を受けている」
そして今後の目標についてフェネストラズは、真っ先に“スーパーフォーミュラ”というキーワードを口にした。
「今の自分の目標は来年スーパーフォーミュラにステップアップしたいと思っているし、願わくばスーパーGTのGT500クラスにも参戦したい。そのためには、もっと努力しなければいけないところもあるし、ドライバーとしてもっと成長しなければならないと思っている」
「まずは今年結果を出すことに集中したい。まだまだシーズンは長いから、来年のチャンスを掴むためにも、今は目の前にあるレースに集中して、最終的には今年チャンピオンがとれるように頑張りたい」
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