6月14日にフランス・パリで開催されたWMSC世界モータースポーツ評議会のなかで、ABBフォーミュラE選手権の2019/20年シーズン開催スケジュールが発表された。第6シーズンにあたる2019/20年は初開催の韓国E-Prixを含む全14レースで構成される。
フォーミュラEの第6シーズンは2019年11月22~23日にサウジアラビアのディルイーヤで開幕。この初戦はダブルヘッダーとして開催される。
フォーミュラE第10戦ベルリン:ニッサンのブエミが2位表彰台。優勝は地元アウディのディ・グラッシ
その後、2019年12月14日に開催地未定の第3戦が行われて、2019年内の開催は終了。2020年の初戦は1月18日、チリのサンティアゴで第4戦として行われる。
以降は、2月15日にメキシコシティ、3月1日に香港、3月21日に開催地未定の中国ラウンドが行われた後、シーズン初のヨーロッパラウンドとなるイタリア・ローマ戦が4月4日に行われる。
4月18日にはフランス・パリで第9戦が行われると、ふたたびヨーロッパを離れ、シリーズ初開催の地、韓国へ移動。5月3日に第10戦としてソウル大会が行われる。
その後は、5月30日にドイツ・ベルリンで第11戦、6月20日にアメリカ・ニューヨークで第12戦が行われ、最終ラウンドは7月25~26日の2日間、イギリスの首都ロンドンでダブルヘッダーとして開催される。
現時点で第3戦が開催国・開催地とも、第7戦は開催地のみTBC(未定)とされているが、2018/19年カレンダーからは、モロッコのマラケシュ戦、モナコ戦、スイスのベルン戦、中国の三亜戦がカレンダーから姿を消している。ただし、三亜については第7戦の開催地になるとの見方もある。
そのほか、今回のWMSCではスポーティングレギュレーションについても、複数の変更が承認された。具体的には以下のとおりだ。
・レース中断中、レースディレクターから指示がない場合、レース時間のカウントダウンは停止される。
・予選グループステージでトップタイムを記録したドライバーにはランキングポイント1点が与えられる。
・アタックモード時に使用できるRESS(リチャージャブル・エナジー・ストレージ・システム)の最大出力を225kWから235kWとする。
・フルコースイエロー、またはセーフティカーラン中はアタックモードの有効化を禁止する。
・フルコースイエロー、またはセーフティカーランの時間が1分経過するごとに、レース中断時点に計測されていた利用可能残エネルギーから1kWを差し引く。
・Gen2マシンのホロゲーションサイクルを第8シーズンまで延長する。これはコストコントロールと第6シーズンから新規参戦するマニュファクチャラーのための措置となる。ただし出力向上、バッテリー性能向上、デザイン改修に関する改良は、本決定の対象外となる。
そのほか、2019/20年からは各車両に搭載できるMGUを1基に制限することも承認された。
■2019/20年 ABBフォーミュラE選手権 暫定開催スケジュール
RdDayCountryCity12019/11/22サウジアラビアディルイーヤ※※22019/11/23サウジアラビアディルイーヤ32019/12/14TBCTBC42020/1/18チリサンティアゴ※52/15メキシコメキシコシティ※63/1中国香港※73/21中国TBC※84/4イタリアローマ94/18フランスパリ105/3韓国ソウル※115/30ドイツベルリン126/20USAニューヨーク137/25イギリスロンドン※147/26イギリスロンドン※
※ サーキットのホモローゲション待ち
※※ ダブルヘッダーは政府の承認待ち
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