シルビアのストラットサスを移植してドリフトに最適化!
RB25改2.6Lで500馬力の強心臓で白煙もモックモク!
歴史的名車「メルセデスベンツW124」に国産チューニング魂を全注入! 心臓部は掟破りのRB26DETTユニットを換装!
ドリフト走行時のカッコよさや美しさが争われる競技D1グランプリシリーズ。その下位カテゴリーとして知られているD1ライツシリーズに、いまや見かけることも少なくなってしまったR31スカイラインのドリフト仕様がデビューした。
マシンはR31スカイライン専門店として知られている岐阜県のR31HOUSEが手がけており、エンジンはR32型スカイラインに搭載されているRB25DETを移植。これを2.6Lに排気量アップして500馬力を発揮。足まわりも切れ角アップやトラクション性能で有利なシルビア系に変更されているなど、ドリフト仕様として申し分ない仕上がりになっている。
ドライバーは「最強ドリフターはだれだ?!」という大会での優勝経験もあるラジコンの名手で、R31HOUSEの柴田社長に見出され、いまは社員兼ドライバーとして働いている若干22才の蕎麦切広大選手だ。彼はドリフト歴2年というキャリアながら練習会やローカルドリコンで実力を高め、昨年末に開催されたD1ライセンス選考会でD1-Aライセンスを取得。今シーズンはD1ライツシリーズへの年間エントリーを予定しており開幕戦でのデビューとなったのだ。
結果からいうと、今回のD1ライツシリーズ開幕戦の備北大会では、セカンドベストの差で惜しくも追走進出を逃してしまったが「次は成績を残してD1GPライセンスをとって上に行きたい!」と意気込んでいたし、はじめての備北でこれだけの得点を出せたことを考えると、今後の活躍が期待できるってもんなのだ。
2012年(16歳)に開催された「第10回最強ドリフターは誰だ!?」というラジドリ大会で優勝し、この時にR31HOUSEの柴田社長から「ワークスドライバーにならないか?」と声をかけられたことを機に蕎麦切広大選手とR31HOUSEのタッグがスタート。昨年は、ドリフトキングダムのエキスパートクラスで準優勝した実績を持つ。今シーズンはD1ライツシリーズをはじめ、ドリフトキングダムやフォーミュラドリフトジャパンへの参戦も計画している。
2019年の東京オートサロンで展示されていたR31スカイラインとは別物で、こちらはD1ライツシリーズやドリフトキングダム、フォーミュラドリフトジャパンといったカテゴリーに参加するために制作された。外装はR31HOUSEのフロントリップやサイドステップに加え、オーバーフェンダーを使ってワイド化されている。
エンジンはR32型スカイラインに搭載されているRB25DETに乗せ替えられており、2.6Lに排気量アップし、500馬力を発揮する。そしてミッションはナガオテクノの5速クロスが組み合わされる。
ホイールはRAYSのグラムライツ57エクストリーム(9.5J-18+22)で、タイヤは前後とも265/35-18のナンカンNS-2Rを履く。
純正ではスピンドル一体型のストラットとなるため、切れ角アップナックルの選択肢を増すためにシルビア用に変更されている。車高調はD-MAXのレーシングスペック(フロント12kg/mm、リヤ4kg/mm)で、ナックルやアーム類もD-MAX製品で揃える。
純正ではセミトレーリングアーム式が採用されているリヤサスまわりも、シルビア等で使われているマルチリンク式にメンバーごと交換。メンバーはHCR32純正をベースに補強が入れられており、アーム類はフロントと同様にD-MAX製品で揃えられている。
室内は純正の内装を活かしつつもダッシュボード貫通式のロールケージが組まれ、よく見るブースト計と回転計を中心にメーターが追加されている。
練習走行から順調に周回を重ねていた蕎麦切選手は、単走決勝の本番1本目から好走を披露し、97.50点というまずまずの得点を獲得した。ミスがあって得点を伸ばすことはできなかった2本目(他の選手と最高得点が同じだった場合、次点の得点で順位が決定される)が響いて追走進出はできなかったが、次戦以降の活躍を期待させるデビュー戦と言えるだろう。
TEXT&PHOYO:Daisuke YAMAMOTO
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