F1モナコGPのポールポジションを獲得したのは、メルセデスのルイス・ハミルトンだった。
予選Q3の最初のアタックを終えた段階で首位に立っていたのは、チームメイトのバルテリ・ボッタス。しかしハミルトンは、Q3で2度目のアタックで自身のラップタイムを更新し、僅か0.086秒差で首位に立ったのだ。ボッタスはタイヤをうまく温めることができずにタイム更新ならず……ハミルトンがポールポジションを奪うこととなった。
ハミルトンはスローダウンラップで感情を爆発させ、マシンを停めると目頭を押さえるような仕草を見せた。そしてマシンを降りると一目散にスタンドの方へと駆け寄り、金網に登るパフォーマンスで知られるインディカーのエリオ・カストロネベスのように、フェンスに登って喜びをファンと分かち合った。
「僕はとても”ハイ”な気分になっていたんだ」
その瞬間の想いについて尋ねられたハミルトンは、motorsport.comに対してそう語った。
「僕はその感情を抑えようとした。でもイギリス人がたくさんいて、イギリスの国旗もたくさん振られていたんだ。よく分からないけど、その瞬間駆り立てられてしまった。実はフェンスの方から襲ってくるように感じたんだ。幸いそうはならなかったけどね!」
ハミルトン曰く、彼は自分の気持ちをあまり伝えたくないのだという。そのため「素晴らしいことが起きても、いつもそれを祝うわけじゃない」と話した。
「僕がレースに勝ったとき、そのままミーティングに出て、それから家に帰ってテレビを見たり、普通のことをしたりするんだ」
そう彼は語った。このモナコGPの直前、メルセデスのノン・エクゼクティブ・チェアマンを務めていたニキ・ラウダが逝去した。ハミルトンはラウダの死に、大きなショックを受けていたと伝えられている。
「でも今回は、その瞬間を楽しむのが僕にとっては重要だったと思う」
「そういう瞬間がいつまた訪れるのか、それは誰にも分からない。だからただそれをありがたく思っている」
ハミルトン曰く予選が緊迫したものであり、自身のアタックがポールポジション獲得に十分かどうか分からなかったため、感情が昂ぶってしまったのだという。
「僕は結果が分かるまで、長い、長い時間を待っていたんだ。『ボッタスはどこにいるんだ?』と思っていた」
そう彼は振り返った。
「何が起きているか分からず、シートに座っている時のことについて考えてみて欲しい。内容が良いか悪いかも分からない電話を待っているような、恐ろしいことだ」
「そういうことになることが時々ある。そのアタックラップは十分ではなく、そしてそのラップを思い返すと『もっとうまくやれたかもしれない』と思う。でも幸いなことに、良いラップだったんだ」
「僕はボノ(レースエンジニアのピーター・ボニントン)と7年間一緒に働いてきた。それは僕にとって同じエンジニアとのもっとも長い関係だ。彼の励まし、そして興奮を見るのは、本当に素晴らしいことだ」
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