MotoGP第5戦フランスGPの決勝が行われ、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)がポール・トゥ・ウィンを飾った。
MotoGPクラスの決勝レースのグリッドは、雨の予選を制したマルク・マルケスがポールポジションを獲得し、2番手にはダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、3番手ジャック・ミラー(プラマック)というフロントロウの並びとなった。ランキング2位のアレックス・リンス(スズキ)は19番グリッドスタートとなっている。また、日本の中上貴晶(LCRホンダ)は自己ベストとなる7番グリッドからのスタートだ。
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決勝は降雨も心配されていたが、なんとか天候は崩れずドライコンディション。気温15℃、路面温度18℃のコンディションでレーススタートを迎えた。
スタート直前のウォームアップラップで、ジョアン・ミル(スズキ)と、カレル・アブラハム(アビンティア)がまさかのクラッシュ。ミルとアブラハムはピットレーンからのスタートとなった。
好スタートを決めたのはペトルッチ。しかし、マルケスは接触寸前の走りでターン1を回り先頭を守る。中上はスタートでポジションを落とし9番手、期待のファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハ)も15番手まで順位を落としてしまった。
オープニングラップを終えての並びはマルケス、ペトルッチ、ミラー、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、ポル・エスパルガロ(KTM)だ。エスパルガロは果敢にロッシに仕掛けるが、ここは防がれてしまった。
3番手ミラーが2周目にペトルッチを交わして2番手に浮上。かわされたペトルッチはコースオフしてしまい、ロッシとアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)にも前を行かれてしまった。
マルケスとミラーの2台が集団から抜け出し、後方を1秒ほど引き離す。そして2番手集団ではロッシがドヴィツィオーゾをパスして3番手に浮上……が、即座にドヴィツィオーゾが奪い返す。
5周目ミラーがホームストレートでの加速を生かしてターン2でマルケスをパス。トップに立った。しかしマルケスは逃す気配を見せず、ミラーの後ろにピタリとつける。
7周目、マルケスがターン2から仕掛け前に出る。そうこうしている内に3番手のドヴィツィオーゾとロッシが追いついてくる。しかし、4番手のロッシはドヴィツィオーゾから徐々に離されてしまう。
8周目、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)とフランチェスコ・バニャイヤ(プラマック)がターン12でクラッシュ。バニャイアの転倒したところに、ビニャーレスが巻き込まれてしまう形だった。転倒による負傷明けのアンドレア・イアンノーネ(アプリリア)もリタイアを選択し、ピットへと戻っている。
トップ集団はマルケスが若干抜け出し始め、2番手に対してギャップを築きだす展開に。10周を消化した時点で約0.6秒のギャップだ。また、ドヴィツィオーゾと4番手ロッシの差も約1秒にまで広がっている。
後方では一時12番手までポジションを下げていた中上が10番手まで戻し、その後ろには19番手スタートから追い上げを見せるリンスが迫る。
残り15周、ペトルッチがロッシをターン3でパスし4番手に浮上。ロッシはこれに食い下がれず、ペトルッチはそのまま前のドヴィツィオーゾを追う。先頭のマルケスは快走を続け、2番手の1秒以上に差を広げる。
10番手争いでは、リンスが残り13周という時点で中上をパス。さらに中上はクアルタラロにも先行を許して12番手まで後退してしまった。クアルタラロは更にリンスにも襲いかかり、これで10番手までポジションを戻した。
残り11周、7コーナーでワイドに膨らんだミラー。そこをドヴィツィオーゾが見逃さずにかわして2番手に浮上する。
10番手を走るクアルタラロはレース終盤にはペースを刻み、ロレンソに肉薄。残り9周の段階でオーバーテイクに成功する。
残り8周、中上がターン11で転倒を喫してしまい、ここでリタイアとなった。
表彰台争い集団では、ペトルッチがミラーをパスし、3番手に浮上。ドヴィツィオーゾ、ペトルッチ、ミラーのドゥカティ勢が表彰台を巡って争う形となった。ペトルッチはドヴィツィオーゾとの差を縮め、テール・トゥー・ノーズの距離まで接近する。
そして残り5周、ペトルッチはターン2と3でドヴィツィオーゾに仕掛けて前に出るが、クロスラインでドヴィツィオーゾが抜き返す。
その前方、トップをひとり快走し続けるマルケスは、5周を残してドゥカティの3台に対して約4秒のギャップを築く盤石の態勢だ。
残り3周、ペトルッチはセクター1でドヴィツィオーゾを抜きにかかるが、立ち上がりのクロスラインでまたしてもかわされる……この日は何度も、このようなシーンが繰り返された。
ラストラップ、マルケスは3秒のギャップを持って悠々の突入だ。2番手争いはペトルッチがターン4でもドヴィツィオーゾに仕掛けようとするが、パスは出来ない。
結局マルケスが独走でポール・トゥ・ウィンを達成。Moto2クラスでは弟アレックス・マルケスも優勝を飾っており、兄弟揃っての勝利となった。更に今回の優勝によって、ホンダは最高峰クラスでの300勝目を達成した。
2番手はチームメイトを抑えきったドヴィツィオーゾ。3番手にはファクトリー加入後初の表彰台となるペトルッチとなった。
KTMのエスパルガロが奮闘を見せ6番手に入った。7番手は今戦がホームGPのクアルタラロ。一時はポジションを大きく下げたが、しぶとい追走劇でシングルフィニッシュをもぎ取った。
中上は自己ベストグリッドからのスタートだったが、前述の通り転倒リタイアに終わった。
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