#55 ARTA NSX GT3は、スーパーGT第2戦富士GT500kmレースを2位で終えた。
7番グリッドからスタートした55号車は、着実にポジションを上げていった。しかし、BoPの影響によりブースト圧の制限が厳しくされたため、NSX GT3はストレートスピードの不足に苦労した。結果、オーバーテイクすることができず、最後のピットストップでタイヤ無交換作戦を実施する。これが功を奏してさらにポジションを上げると、最後は優勝した#11 GAINER TANAX GT-Rの真後ろまで迫った。
あわやQ1敗退からの大逆転……11号車GAINER GT-Rが”令和初戦”を勝利
「コースで抜くことができないので、ピット戦略で抜くしかなかったんです。だから、タイヤ無交換というギャンブルをしました。幸いにもタイヤは最後まで落ちずに、レースを走りきることができました。ブリヂストンのおかげだし、クルマを仕上げてくれたチームの力でもあると思います」
スタート&フィニッシュドライバーを務めた高木真一は、そうレースを振り返った。
「タイヤを労わりつつもプッシュしながら……そして最後はそういうことも考えずに、ブリヂストンさんを信じて走りました。燃料が多い時には辛かったですけど、燃料が軽くなった後は良いペースで、クルマのバランスも良いセッティングになっていました」
高木はレース終盤、逃げる#11 GAINER TANAX GT-Rにプレッシャーをかけた。そして最終ラップの最終コーナーでフェイントをかけ、最後の勝負に出るもオーバーテイクは叶わず……僅か0.239秒差で勝利を逃した。
「最終コーナーでは、アウト側に一回マシンを振って、インを刺そうと思ったんですが、(11号車の安田に)バレちゃって……ちくしょう! という感じでした。あそこしか、行くところがなかったんですよね。アウト側から行って加速しても、僕らはストレートが遅いですから……基本的には抜けないのは分かっていました」
チームメイトの福住仁嶺は、当初は表彰台圏内で終われるだけでも満足していた。しかし最終ラップの高木の攻防を見て、「勝ちたかった」と改めて感じたと言う。
「表彰台圏内にいる時は、嬉しいな、早く終わらないかなと思っていました。でも最終コーナーのああいうシーンを見ると、やっぱり勝ちが欲しかったなと思います」
そう語る福住は、次のように自身のスティントを振り返った。
「小暮(卓史/#88 マネパ ランボルギーニ GT3)さんの後ろに行くまでは順調だったんですが、そこからはオーバーテイクできなかった。もしそこで僕が仕留めていれば、勝利も見えたのかなと思うと……僕ももっと考えて乗らなきゃいけないと思います」
なお実は高木は、今回のレースに富士4連勝がかかっていた。
「実は富士4連勝がかかっていました。昨年の(BMW)M6は、富士に滅法強かったんですが、NSXのパフォーマンスを考えれば、(今回の結果は)良かったと思います」
「4連勝のことは、あんまり考えてはいなかったんですが、新田守男(の最多勝記録)には追い付きたかったですね!」
今回の舞台となった富士スピードウェイでは、ストレートスピードの不足により苦戦を覚悟していた55号車陣営。しかし次戦鈴鹿はコーナリング性能が求められるコースであるため、さらなる好結果をふたりのドライバー共に期待しているようだ。
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