スーパーフォーミュラと併せて、今週末開幕を迎える全日本F3選手権。そこで唯一の女性ドライバーとして活躍する三浦愛は今季THREEBOND RACINGに移籍し、ベストリザルトを目指して2019シーズンに臨む。
F3-Nでの活躍を経て、2016年に全日本選手権クラスにステップアップ。特に2017年は自身最高位となる4位を獲得し、合計7度の入賞を果たす活躍を見せ、女性ドライバーとしては史上初となる全日本F3での表彰台獲得に期待がかかっている。
■三浦愛、2019年も全日本F3挑戦の意向「このままでは終われない」
4シーズン目となる今季は昨年チームランキング3位に入る活躍を見せたTHREEBOND RACINGに移籍。これまでの三浦のトレードマークでもあった、白をベースにしたEXEDYカラーのマシンは今季見られなくなったが、本人も心機一転の気分で臨めている様子。開幕に向けた準備も万端だという。
「オフシーズンの間は3回のテストに参加でき、本当に良い準備ができたかなと思います。過去最高というくらい自分自身のコンディションを整えられて、今週末を迎えられています」
そう語った三浦は、今までにない手応えと自信をつかめている様子だった。やはり、昨年12月の合同テストから今までにないくらいの走り込みをして今週末を迎えられていることが大きく影響しているという。
「(3回のテストでしっかり走れたのは)すごく大きいです。それでも1月と2月は乗れない期間があった部分もあって少しブランクを感じる部分もありましたが、今までは最終戦が終わってからは3月の合同テストまで乗れない状況でした。それを考えると今年は全然良かったです」
「今週末に関しては、3月の鈴鹿、4月頭の富士でテストをしてきたのでブランクを感じずに走り始めてから良い感じで乗れています。初日の走行でもステアリングが重くなるセッティングで2時間通して走れたのは初めてなので、多分体力的にも今までの中では一番良い状態だと思います。それがタイムにつなげられていないのが……もどかしいです。」
三浦は昨年まで体力面の理由で妥協したセッティングで走っていることも多かったが、以前から少しずつトライしていた本来のパフォーマンスを引き出せるセッティングで長時間走っても対応できるようになったという。昨年の開幕時と比べても明らかに成長が見られ、レベルが上がっている。
また、THREEBOND RACINGには同じ奈良県出身の道上龍がアドバイザーを務めており、それが三浦にとってもプラスに働いているという。
「道上さんには、カートの頃からお世話になっています。同じ奈良県出身で道上さんのお父さんのチームで走っていたこともあって以前からお互い知っていますし、すごくやりやすいです」
「F3以外のレースのこととかも教えてくれて、レースへの取り組み方も教えてもらっています。技術というよりは考え方や、レースへの取り組み方を勉強させてもらっていますし、今まで知らない部分があったことについても少しずつ見えてきました」
今年はモトパークやカーリンなど欧州の名門チームが加わるなど、さらにレベルが上がっている全日本F3。その中で三浦は、まずチームメイトである大津弘樹との差をひとつの指標にして、今週末も臨んでいるという。
「前回の富士テストでは大津選手にコンマ1秒差まで迫ることができました。今週の鈴鹿ではちょっと差がついていますが、今試していることがうまくかみ合えば、大津選手のタイムは見えています。まずはそこを目指していきたいですね」
そして4シーズン目となる今季も、目標は変わらず「表彰台」と断言した三浦。そのためにも、ひとつずつステップを踏んでいくとともに、開幕戦の鈴鹿でも最低でもポイントを獲得し、良い流れを作っていきたいと意気込みを語った。
「もちろん表彰台は狙っていきます。厳しいですが、それを達成することが今までの自分を超えることになるので、そこだけ絶対にゆるがない目標です」
「ただライバルチームとのクルマの差もあるし、そう簡単なことではないですが、まずは最低限でもポイントは獲得したい。でも、そこに関しては自分がやるべきことをしっかりやれれば可能性は多いあると思います」
「色んな意味で運を引き寄せて、2019シーズンの流れを作る週末にしたいです」
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