フェラーリのチーム代表、マッティア・ビノットはシーズン開幕前に、“50/50”の状況が生まれた場合には、新加入のシャルル・ルクレールよりもセバスチャン・ベッテルを優先するという方針を明らかにしていた。それはチームが、4度のワールドチャンピオンに輝いたベッテルの方が現実的なタイトル候補であると感じていたからだ。
そして迎えた第3戦中国GPでは、3番手のルクレールに対して、後ろを走るベッテルを先行させるよう指示が飛んだ。順位を譲ったルクレールは最終的にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)にもピット戦略で逆転を許し、5位でフィニッシュした。
■ルクレールにチームオーダーを出すのは、フェラーリとしても難しい決断だった
フェラーリのチームオーダーについて、元F1ドライバーであり、かつてフェラーリでも活躍したゲルハルト・ベルガーは次のように語った。
「私はセバスチャンのことを気に入っていて、高く評価しているが、そのチームメイトもワールドチャンピオンを勝ち獲る力のある青年だ」
「2枚のカードがあって、片方が経験豊富で、もう片方は経験がないからといって経験豊富なカードを選ぶというのは、理由として十分ではない。彼らは間違っていたと思う」
「この点は様々な見方で議論をしなければならない。シーズンのどの段階かにもよるからだ。昨年のイタリアで(マウリツィオ)アリバベーネが全てをオープンにさせると言ったとき、シーズンは既に最終局面に入っていて、チャンスがあるのはキミ(ライコネン=現アルファロメオ)ではなくセバスチャンであることは明らかだった」
「それがいつなのか、それは本当にその人にチャンピオンの可能性がないのか、それによって私の反応は違ってくる。少なくとも最初の数レースでファースト、セカンドと分けることには同意しかねる」
さらにベルガーは、ベッテルが難しい局面にあることを認めた。
「現時点でセバスチャンは、間違いなく難しい役割を担っているだろう。すぐ後ろに迫っている若者がいながら、フェラーリにチャンピオンをもたらす必要がある。それは同時にルイス・ハミルトンを倒すということでもあり、おそらくそれが一番の悩みの種だ」
続けてベルガーは、たとえチームにとって困難な状況になったとしても、フェラーリはルクレールを2019年に起用するべきだったと語った。
「ウイリアムズにしろフェラーリにしろ、常にふたりのベストなドライバーを起用している。かつてはロン(デニス=マクラーレン)もそうだった」
「ルクレールにはフェラーリ昇格のチャンスがあって、その才能は明らかだった。チームは正しいタイミングで正しい決断をした」
ベルガーはルクレールを次のように評した。
「彼はスタイルこそ違えど、マックスと同じくらい突出した青年だ」
「あと、これほどまでに強いと予想していなかったのはランド・ノリス(マクラーレン)だ。若く才能ある人たちが現れるのをたくさん見られるのは素晴らしいことだ」
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