先日行われたF1中国GPのスタート時、4番グリッドに並んだシャルル・ルクレールは、チームメイトのセバスチャン・ベッテルを先行することになった。しかしレース序盤はタイヤに苦しんでいるように見え、事実ペースも上がらなかった。
ベッテルはルクレールの後ろに詰まることになってしまった。その結果チームはルクレールに対し、ベッテルを先行させるよう指令を出した。
■ベッテル、メディアへの不信感募る「チームオーダーをめぐる報道は”お粗末”」
開幕戦オーストラリアGPでは、ベッテルを抜かないように指示され、第2戦バーレーンでも同様の指示を受けていたルクレール。彼にいわゆる”チームオーダー”が出されるのは、3戦目にして今季3回目ということになる。
「チームオーダーを出すのは、チームとしては難しいことだ」
フェラーリのマッティア・ビノット代表はそう語った。
「我々はドライバーたちのことを理解している。彼らはできるだけ前を走るため、戦う必要があるんだ」
「簡単な決断ではなかった。だから、シャルルには感謝しなければならない。彼の立ち振る舞いは、彼が良いチームプレイヤーであることを示している。でも、状況が逆転することもあると思う」
「チームとしては、チームの獲得ポイントを最大にする必要がある。そういう点では、正しい選択をしたと思っている」
ルクレールはレース直後、順位の入れ替えについてコメントする前に、チームの言い分を聞きたいと語っていた。そしてその”チームの言い分”を聞いたルクレールは、決勝後の夕方遅くに、再びメディアの前に登場し、次のように語っている。
「マシンに乗っているときは、少しイライラしていた。でもその一方で、マシンに乗っている時には、レースの全体像を見ることができないことも分かっていた。だから僕はその指示を受け入れて、実行した。その後は自分のレースに集中したんだ」
このレースの結果、ベッテルはルクレールを1ポイント先行することになった。しかし、ランキング首位のルイス・ハミルトン(メルセデス)との間には31ポイントの差がある。
ルクレールは、フェラーリがチームオーダーを発令した理由を理解していると語る。
「それは簡単な状況ではなかった」
そうルクレールは語った。
「僕は明らかにタイヤに苦しんでいた。僕らふたりともそうだったんだ。そして(チームオーダーが発令された)当時は、セブの方が速いように感じた。でも僕の後ろを数周走ったことで、彼は明らかにタイヤにダメージを負った。僕の前に出た時の彼のタイヤは、明らかにダメージを負っていた」
なおルクレールは、第2スティントを長く走行することになり、上位勢からは大きく遅れることになった。この行動はメルセデスの1台を故意に抑えることを目的としたモノだったのではないか……そう噂されることもあった。しかし実際には、1ストップでレースを走りきることを目指していたことを、ビノット代表は示唆する。
「その当時、メルセデスに対してタイムを失わないために、我々はできる限りのことをトライしたと思っている。それこそが、我々が手にした唯一のチャンスだった。やってみたが、うまくいかなかった。だからセブにチャンスを与えるのは正しいことだった。チームとしては、できる限りのことをした」
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