現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 1分35秒台に突入。新人パロウの驚速ぶりとSF19のポテンシャルの高さ【スーパーフォーミュラ第1回公式合同テスト:初日午後】

ここから本文です

1分35秒台に突入。新人パロウの驚速ぶりとSF19のポテンシャルの高さ【スーパーフォーミュラ第1回公式合同テスト:初日午後】

掲載 更新
1分35秒台に突入。新人パロウの驚速ぶりとSF19のポテンシャルの高さ【スーパーフォーミュラ第1回公式合同テスト:初日午後】

 今年から導入されるニューマシン、SF19の初めてとなるスーパーフォーミュラ第1回鈴鹿合同テストは3月4日、初日の午後セッションが行われたが、ルーキーのアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)がトップタイムをマークする結果に。しかも1分35秒に突入する驚速タイムとなった。2019年のスーパーフォーミュラは、まさに異次元の速さでの戦いになりそうな予感だ。

 15時から始まった初日午後のセッションは、ウエットコンディションで始まった。午前セッションの後に若干雨粒が落ちたため、午後のセッション開始時は降雨はなかったものの、路面は濡れている状況。それでも少しずつ乾き始めるコンディションだったため、コースインしたマシンたちは濡れている路面を探して、タイヤのオーバーヒートを抑えるラインで走り始めた。

【順位結果】スーパーフォーミュラ第1回合同テスト鈴鹿:初日午後セッションリザルト

 その半乾きの状態で、まずはルーキーの坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)がトップタイムをマークすると、その後、同じくルーキーのルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)がタイムを塗り替えトップに立った。

 するとセッション開始25分が過ぎて、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)がそれまでのトップタイムを3秒も更新する1分42秒708をマーク。スリックのドライタイヤを投入してのタイムと推測されている。

 その後は各車ともスリック/ドライタイヤに履き替え、次々とタイムを更新。平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1分40秒172を記録して首位に立ったかと思えば、野尻智紀(TEAM MUGEN)が1分39秒705をマークしてトップを奪い、路面コンディションが次第に良くなっている状況がうかがえた。

 だが、各車次第にタイムアップを果たしていくなか、セッション開始から50分を過ぎた15時51分にトリスタン・シャルパンティエ(REAL RACING)がスピン。ヘアピンの立ち上がりで逆向きにストップしてしまい、この日初めてとなる赤旗中断となってしまった。

 それでも10分後の16時01分にはセッションが再開される。その間にサーキットに強い日差しが訪れ、路面は急激に良化した。セッション再開直後に今季VANTELIN TEAM TOM’Sに移籍したニック・キャシディが1分39秒664でトップを奪うと、その後はパロウが1分39秒084をマークして首位を奪った。

 この時点での使用タイヤはミディアムタイヤがほとんどで、ソフトタイヤを履いたマシンも数台見られたが、いずれにしてもユーズドタイヤと推測される。

 その後、福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分38秒707までタイムを上げたところで赤旗提示。モニターに映らず詳細は不明ながら、どうやら第3コーナーでアウアーがストップしてしまった模様で、このセッション二度目の中断となった。

 再開後、セッション終盤には各車アタックラン。するとパロウが1分37秒337をマークし、この時点で昨年最終戦鈴鹿で山本尚貴がマークした1分37秒909のポールポジションタイムを更新。そして上位は1分37秒台のタイムの中で拮抗しはじめる。

 そのままトップタイムは動かずと思いきや、そのパロウが二度目のアタックに入り、しかも全セクターでファステストタイムをマーク。なんと、1分35秒台に入る1分35秒904を記録して、2番手にその時点で1.5秒差という驚速タイムをたたき出した。

 その後、山下健太(KONDO RACING)、キャシディ、中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)がパロウに迫るタイムをマークするも、いずれもパロウのタイムには届かずチェッカーとなった。

 最終的に初日午後はルーキーでもあるパロウが、昨年最終戦のポールタイムを2秒更新して初日の総合リザルトの最上位に名を連ねた。パロウのパフォーマンスの高さと、そしてSF19のポテンシャルの高さを示す公式合同テスト初日の内容となった。2番手には山下、3番手にはキャシディ、一貴、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、国本雄資(KONDO RACING)とトヨタエンジン勢が6番手まで続いている。

 第1回公式テストは翌3月5日に鈴鹿サーキットで2日目の最終日を迎える。初日の時間変更によって、2日目は9時00分~11時45分、14時45分~17時15分に開催される予定だ。

こんな記事も読まれています

安い? 高い? トヨタ新型「ランクル250」は520万円から!「無骨すぎて」カッコいい!? 原点回帰モデルに反響集まる
安い? 高い? トヨタ新型「ランクル250」は520万円から!「無骨すぎて」カッコいい!? 原点回帰モデルに反響集まる
乗りものニュース
レッドブルF1は2025年も現在のコンビを継続か。パフォーマンスを改善したペレスがシート争いをリード
レッドブルF1は2025年も現在のコンビを継続か。パフォーマンスを改善したペレスがシート争いをリード
AUTOSPORT web
初の中国GPに臨む角田裕毅。手強い週末を予想も「自信はある。Q3進出と入賞を狙いたい」/F1第5戦
初の中国GPに臨む角田裕毅。手強い週末を予想も「自信はある。Q3進出と入賞を狙いたい」/F1第5戦
AUTOSPORT web
【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第3回】温かい歓迎を受けた春の鈴鹿。悔やみきれないミスと、1ストップ戦略で得た自信
【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第3回】温かい歓迎を受けた春の鈴鹿。悔やみきれないミスと、1ストップ戦略で得た自信
AUTOSPORT web
ゴツすぎる新型「“軽”SUV」実車公開! ワイド化&オシャグレーがカッコイイ! まるで装甲車なスズキ「ハスラー」に反響も
ゴツすぎる新型「“軽”SUV」実車公開! ワイド化&オシャグレーがカッコイイ! まるで装甲車なスズキ「ハスラー」に反響も
くるまのニュース
日産 "武士の甲冑" デザインの新SUV公開 「キャシュカイ」改良新型、欧州で今夏発売へ
日産 "武士の甲冑" デザインの新SUV公開 「キャシュカイ」改良新型、欧州で今夏発売へ
AUTOCAR JAPAN
スズキ「カプチーノ」や「アルトワークス」が激走! 軽自動車だけで争う200分の戦い「東北660耐久レース」が開幕
スズキ「カプチーノ」や「アルトワークス」が激走! 軽自動車だけで争う200分の戦い「東北660耐久レース」が開幕
Auto Messe Web
「ガンディーニ追悼」に初の「アメリカンヘリテージ」の企画など大人が楽しむ「オートモビルカウンシル2024」閉幕。過去最高の3万9807人が来場しました
「ガンディーニ追悼」に初の「アメリカンヘリテージ」の企画など大人が楽しむ「オートモビルカウンシル2024」閉幕。過去最高の3万9807人が来場しました
Auto Messe Web
【殺人チャイルドシート】 違法チャイルドシート買った人に返金はある? アマゾンと楽天の対応は?
【殺人チャイルドシート】 違法チャイルドシート買った人に返金はある? アマゾンと楽天の対応は?
AUTOCAR JAPAN
高速SA・PAのNo.1「ハイウェイめし」決定! 「高級志向にしたくない」担当者の思い  1位のメニューは“ごはんノンストップ”!?
高速SA・PAのNo.1「ハイウェイめし」決定! 「高級志向にしたくない」担当者の思い 1位のメニューは“ごはんノンストップ”!?
乗りものニュース
海外ライターF1コラム:24戦の理不尽なカレンダーが招く問題。人材不足が深刻化、“根無し草感”で疲弊するドライバー
海外ライターF1コラム:24戦の理不尽なカレンダーが招く問題。人材不足が深刻化、“根無し草感”で疲弊するドライバー
AUTOSPORT web
スズキが「謎のクルマ」実車公開! めちゃゴツい“骨組み”に「Sマーク」装着! “強靭な構造”で未来を支える「新型ユニット」に期待!
スズキが「謎のクルマ」実車公開! めちゃゴツい“骨組み”に「Sマーク」装着! “強靭な構造”で未来を支える「新型ユニット」に期待!
くるまのニュース
マツダ、2024年スーパー耐久シリーズに3台で参戦
マツダ、2024年スーパー耐久シリーズに3台で参戦
レスポンス
マイチェンしたいすゞ・ギガが2024年問題の救世主に! 低床3軸でドライバーの負担も軽い
マイチェンしたいすゞ・ギガが2024年問題の救世主に! 低床3軸でドライバーの負担も軽い
WEB CARTOP
ポルシェ963最新ファクトリーの利点を語るロッテラー「ピット作業のスピードと精度が上がった」
ポルシェ963最新ファクトリーの利点を語るロッテラー「ピット作業のスピードと精度が上がった」
AUTOSPORT web
SPKがシミュレーター機材の研究施設「シミュレーターラボ」を開設 企業や行政、eスポーツイベントに場所提供も
SPKがシミュレーター機材の研究施設「シミュレーターラボ」を開設 企業や行政、eスポーツイベントに場所提供も
くるまのニュース
トヨタ ランドクルーザー250 をモデリスタがカスタム…都会派もアウトドア派も
トヨタ ランドクルーザー250 をモデリスタがカスタム…都会派もアウトドア派も
レスポンス
なんで芝生が燃え広がったんだ?? FIA、F1中国GPの火災再発防止のため詳細な調査を実施へ
なんで芝生が燃え広がったんだ?? FIA、F1中国GPの火災再発防止のため詳細な調査を実施へ
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村