フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、ライバルになるであろうメルセデスが、テスト後半に多くのアップデートを持ち込んだことに対して「少し驚いた」と語った。
カタルニア・サーキットで行われているF1合同テスト。その後半4日間の日程が2月26日から始まり、各チームが精力的に走りこんでいる。
その初日に話題となったのが、メルセデスが大規模なアップグレードを投入したことだ。ここまで、意図的か、あるいはそうではないのかは別として、上位のタイムを記録していないメルセデスは、後半日程の初日に、ノーズやフロントウイングなどをアップデートしてきた。チームはこのパッケージについて「開幕戦を目指した仕様」だと説明している。
新たなエアロパッケージを作り上げるのに必要な時間を考えれば、メルセデスは以前から、テスト後半に向けてアップデートを投入することを計画していたとみられる。
一方で、昨シーズン前半はメルセデスを苦しめることになったフェラーリ陣営は、テスト前半から精力的に走行。信頼性と速さの両面を見せつけている。
そのフェラーリのドライバーであるベッテルは、メルセデスの動向に常に注目していると語る。
「みなさんも間違いなくそれ(メルセデスのマシン)を見るよね? それには僕、も興味がある」
「そのマシンに様々な考え方があるのに、僕は少し驚いた。でも、誰もが自分のやり方を通すものだ」
「もちろん、このテストで起きていることは興味深い。でも、本当の意味での成功は、メルボルンでしか得られないものなんだ」
昨年まで5年連続でドライバーズとコンストラクターズのダブルタイトルを独占してきたメルセデス。しかしここまでのテストでの低調ぶりにより、2019年シーズンから導入された新レギュレーション下での開発に失敗したのではないか……そんな噂すら囁かれ始めている。
テスト後半の初日にはパワーユニットの交換を行ったため、アップデート版のパッケージの評価に時間を費やすことができず、開幕までの走行機会はと2日という段階になっても、そのポテンシャルを発揮するには至っていないのだ。
ベッテルは3つの”重要な要素”が、本来の姿を隠していると語る。
「他のマシンが走っているのを見た時、いつも疑問に思うのは次の3つだ。彼らはどれくらい重いのか? そして彼らはどのくらいのパワーを使っているのか? そしてその周回でバッテリーのエネルギーをどれだけ使ったのか?」
「これらが、分からない3つの要素ということになる。タイヤは分かっているので、それほど大きな要素にはならない」
ベッテルは、シーズン前のテストということもあり、順位をあまり注視すべきではないと主張した。
「タイムについては、まだ正確には分析していない」
そうベッテルは語る。
「でもレッドブルはこれまでのところとても強力で安定していて、なおかつ信頼性も高いように見える」
「いくつか驚くべきこともあった。アルファロメオはとてもよく見える。メルセデスについては……現時点では、僕らの視点からは、起きていることを正確に知るのは難しい」
「メルセデスは、良く見える時もあるし、そうじゃない周回もある。でも、すべてがテストの一部分なんだ」
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