スクーデリア・フェラーリ、“90周年”の特別な年。決意を持ってタイトルに挑む……『我々には責任がある』

　イタリア・マラネロの本社で、2019年マシンを公開したフェラーリ。過去2シーズンにわたって王者メルセデスを苦しめてきたが、あと一歩及ばず……結局は10年以上タイトル未獲得の状態が続いている。正に“干ばつ”状態だ。

　フェラーリのニューマシン『SF90』は、スクーデリア・フェラーリ90周年を記念する赤と黒に包まれたカラーリングとなっている。またメインスポンサーであるフィリップモリスの“MISSION WINNOW”ロゴがフロントウイング、リヤウイング、ノーズ、エンジンカバーに刻まれている。

　今シーズン、フェラーリは体制を変更。4度の世界チャンピオンのセバスチャン・ベッテルと、シャルル・ルクレールのドライバーラインナップで戦う。また、新たに元最高技術責任者のマティア・ビノットがチーム代表へ就任している。

　ビノットは発表会の中で「（チーム代表は）非常に激しく、かつ大変な職務だ」と語った。しかしその一方で「我々はシーズン開幕に向けて集中しており、非常に興奮している」と手応えも語った。

「シンプルに先を見据えている。考えることは多くないと思っている」

「必要なことをして、そして最善を尽くすのみだ」

　また、フェラーリCEOのルイス・カッミレーリも登壇し、スクーデリア・フェラーリの90周年を祝うスピーチを行っている。

「（2019年は）1929年にスクーデリア・フェラーリが誕生して90年の重要な1年だ」

「創業者エンツォ・フェラーリのビジョンにインスパイアを受け、それを（90年）続けることは非常に重要なマイルストーンなのだ」

「私たちは世界中の何百万というファンの希望、期待、誇りを託されているチームであるということを十全に理解している」

「（10年以上タイトルから遠ざかっていることは）我々が受け入れるべき責任だ。昨シーズンは過去10年間で最も良い成績だったが、それでも我々は（タイトルを獲得するという）目標を下回った」

「そういった失敗は決して飲み込むのが簡単ではない。しかし、私はファンの皆さんに、強い決意と責任をもって前を向くことを約束しよう」