2月12日(火)、ルノーF1チームはイギリスのエンストンで体制発表会を行い、2019年型マシン『R.S.19』を公開した。
この発表会でお披露目されたR.S.19は、カラー自体に大きな変化はなく黄色と黒のカラーを引き継いでいるが、細かい部分が変更されている。
【津川哲夫の2019私的新車チェック:ルノー】インテーク開口部など冷却容積拡大に見えるパワーユニット性能&信頼性向上の狙い
なおオンライン上で公開された画像のR.S.19とは異なり、発表会では2018年仕様のマシンに今年のカラーリングを施したものが公開された。実際のR.S.19のシャシーはまだ完成しておらず、現在も作業が続けられている。
カラーリングに加え、マシンスペック自体にもデータ上での変化は多くない。2月12日時点では、R.S.19のホイールが明らかになっていないが、それ以外は昨年同様に記載されている。
ただパワーユニットに関しては、レギュレーション変更により、2019年からレース中にマシンに搭載できる燃料が5kg増えて110kgとなっている。今年のパワーユニット『E-Tech 19』に自信を持っているルノーがどのように戦うのか、楽しみだ。
■マシンスペック
【2019年型 R.S.19】(写真上段)
●シャシー:ルノーF1チーム製カーボンファイバー&アルミハニカムコンポジットモノコック
●フロントサスペンション:カーボンファイバー製ウィッシュボーン/プッシュロッド式トーションバー&ダンパーユニット
●リヤサスペンション:カーボンファイバー製ウィッシュボーン/プルロッド式トーションバー&ダンパーユニット
●トランスミッション:8速セミオートマチックカーボンメインケースギヤボックス+リバースギヤ/クイックシフトシステム
●燃料タンク;ATLケブラー強化ラバーフューエルセル
●エレクトロニクス:MESマイクロソフト標準電子制御ユニット
●ブレーキシステム:カーボンディスク&パッド/ブレンボ製キャリパー/APレーシング製マスターシリンダー
●コックピット:カーボンコンポジット製着脱式シート/6点式シートベルト/パドルシフト、クラッチパドル、およびDRS付きステアリング
【2018年型 R.S.18】(写真下段)
●シャシー:ルノースポールF1製カーボン&アルミハニカムモノコック構造体
●フロントサスペンション:カーボンファイバー製ダブルウイッシュボーン/プッシュロッド式トーションバー&ダンパーユニット
●リヤサスペンション:カーボンファイバー製ダブルウイッシュボーン/プルロッド式トーションバー&ダンパーユニット
●トランスミッション:8速セミオートマチック+リバースギヤ“クイックシフト”カーボンメインケース
●燃料タンク:ATLケブラー強化ラバーフューエルセル
●エレクトロニクス:MES-マイクロソフト標準電子制御ユニット
●ブレーキシステム:カーボンディスク&パッド/ブレンボ製キャリパー/APレーシング製マスターシリンダー
●ホイール:OZレーシング製マグネシウム
●コクピット:カーボンコンポジット成形着脱式ドライビングシート/6点式シートベルト/パドルシフト及びリヤウイングアジャスター付きステアリング
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