かつてレッドブル・レーシングのドライバーだったマーク・ウエーバーが、同チームがF1でトップを狙うためには大きな変化が必要だったとして、パワーユニット(PU/エンジン)をホンダに変更するという決断を支持した。
メルセデスF1が5年連続でドライバーズおよびコンストラクターズ選手権を制するなか、チャンピオンの座を取り戻したいレッドブルとフェラーリにとって、体制上、なんらかの変更を行う必要があったと、ウエーバーは考えている。
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フェラーリはチーム代表にマッティア・ビノットが就任、キミ・ライコネンに代わって若手シャルル・ルクレールが加入し、セバスチャン・ベッテルと組む。一方レッドブルは、12年にわたるエンジンパートナーのルノーと決別、2019年からホンダのパワーユニットを搭載することを決めた。また、ダニエル・リカルドの後任としてピエール・ガスリーをマックス・フェルスタッペンのチームメイトに起用した。
ホンダと契約するという決断についてSpeedweekから聞かれたウエーバーは、「最初はルノーからホンダにスイッチするという決断は突飛なものに思われた」と答えた。
「だがレッドブル・レーシングには変化が必要だった。新しいコンセプトからエネルギーがもたらされるだろう
一方でウエーバーは、ホンダはパワーユニットのパフォーマンスレベルだけでなく、耐久性を大きく向上させる必要があると語った。
2018年F1レギュレーションでは、21戦のなかで6エレメントのうちICE(エンジン)、MGU-H、ターボチャージャーは3基に、エナジーストア、コントロールエレクトロニクス、MGU-Kは2基に制限され、それを超えるとグリッド降格ペナルティを科された。しかし、2018年にホンダを搭載したトロロッソは、パワーユニットのパフォーマンス向上を優先させる方針のもと、ピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーの両マシンに、ICE、MGU-H、ターボチャージャーを8基使用した。
「ホンダにとって最大のチャレンジは、必要とされるライフ全体にわたって最大限のパフォーマンスを引き出すことだ」とウエーバーは言う。
「ホンダは予選ではライバルたちに追いつけるだろう。私はそこに疑問を持ってはいない。だが、決勝において高いレベルで耐久性を発揮することをまずは達成する必要がある。それにはある程度時間がかかるだろう」
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