マーベリック・ビニャーレスのクルーチーフが、今シーズンより、ラモン・フォルカダからエステバン・ガルシアへと変更される。
ガルシアは、ビニャーレスがMoto3に参戦していた際に共に働いており、昨シーズンはKTMでブラッドリー・スミスのクルーチーフを務めていた。また、ガルシアは既にヘレステストからビニャーレスと働き始めている。
■“ロッシを負かせ”……レイニーの語るビニャーレスに足りないものとは?
「本当に助けになる」
ビニャーレスはモンスターエナジー・ヤマハの2019年体制発表の場でそうコメントしている。
「ガルシアは僕を落ち着かせてくれる鍵だと思う。そうすれば僕は全力を出せる」
「技術的な面では、フォルカダより優れたクルーチーフを見つけるのは難しい」
「フォルカダは長い間ヤマハで働いていたから、それは非常に難しいことだ。だが、僕はもっと何か……例えば信頼して、もっと親密になり、互いに誠実になれるような何かを探していたんだ」
「ガルシアはフォルカダとは全く異なる性格をしていると思う。(彼となら)僕はもっと上手くやれると思うし、ガルシアがチームに居ることで僕はより自信を持てると感じているんだ」
ビニャーレスはプレシーズンテストの間に元125ccチャンピオンのフリアン・シモンといった新たなクルーを加入させている。
彼はパフォーマンスアナリスト役を前任のウィルコ・ズィーレンベルグから引き継いでいる。
「シモンはトラックで僕のメンタルコーチとして働いてくれる」
「ガルシアとシモンとは本当に良い関係なんだ。知っていると思うけど、僕はチームの皆と一緒に落ち着いているのが好きなタイプのタイダーだ」
「そうすれば、僕はもう少し余裕を持つことができる。今シーズンは(チーム体制が)一新されているから、可能だと思う」
ビニャーレスは2017年にスズキからヤマハに移籍して以来アップダウンのある時間を過ごしてきた。彼は2シーズンで4勝を挙げているが、2シーズンともタイトル争いには絡めていない。
2018年にはビニャーレスとフォルカダの間に発生した亀裂が大々的に報じられた。ビニャーレスはこうした問題にうまく対処出来なかったことに対して、満足していなかったと認めている。なお、フォルカダはペトロナス・ヤマハ・SRTへ移ることになっている。
マネージングディレクターのリン・ジャービスはガルシアとシモンが加入することで、ビニャーレスのガレージに安定がもたらされるという希望を抱いていると、発表会で語っている。
「新たなふたりのメンバーの加入は、ビニャーレスのチームをより強固なグループとする助けになると思う」
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