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スポーツ 2019.2.5

燃料電池レーシングカーの大きな一歩。『H24レーシング』発足でル・マン参戦を目指す

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 WECを主催するフランス西部自動車クラブ(ACO)と、フランス・スイスのハイテクノロジーグループであるGreenGTは、共同で進めてきたミッションH24の一環として『H24レーシング』チームが発足されることが2月4日(月)に発表された。

 ル・マン24時間耐久レースは、2024年に初めて水素を燃料としたプロトタイプ車に特化したカテゴリーを追加することを予定しており、化石燃料車と共に水素自動車が走る姿が観られることになる。

    ■WEC、2024年のル・マンから『燃料電池クラス』の導入を計画

 ミッションH24は、その特別カテゴリー枠に水素燃料電池自動車での参加を促すことを目的として立ち上げられたプロジェクトだ。ミッションH24の幹部には両組織のトップ、ACOのピエール・フィヨンとGreenGTのクリストフ・リカールが就任している。

 GreenGTとACOのパートナーシップから生まれたH24レーシングは、自動車と耐久レースの未来を築く、レース用水素燃料電池プロトタイプ車LMPH2Gを耐久レースになるべく早期に参加させることを目的としているという。

 H24レーシングが使用しているプロトタイプ車LMPH2Gは、GreenGTが開発・製作。すでにスパ・フランコルシャンでトラック・デビューを果たしている。H24レーシングは、このLMPH2Gを実際のレースに参戦させることを目指し、活動していくことになる。

 H24レーシングの発足に際し、ACO会長のフィヨンを始め各関係者は以下のようにコメントを寄せている。

■ACO会長、ピエール・フィヨン:
「レースチームの発足には常に興奮、熱意、好奇心がつきまとうが、私は今日モータースポーツ界にH24レーシングが参入することで、一種の満足感を覚えています。それは、このチームがレースに参加することで、ハイパワーな水素燃料電池駆動システムの数年間にわたる研究、開発そしてモビリティという世界への導入で技能を蓄積したGreenGTの努力が実ったと言えるからです」

「ACOは昨年9月、イベント企画やスピーチを通じて水素と水素が可能にするゼロカーボンで高性能なソリューションのプロモーションを目的としてGreenGTと共にミッションH24を立ち上げたました。これは、水素というエネルギーで広がる技術革新をより多くの人々に理解してもらうことであり、ACOとACOが運営するレースの目的でもあります」

「ACOとGreenGT のパートナーシップと両者で共有するビジョンにより生まれたH24レーシングで、このプロモーションにスポーツという次元が加わり、水素の可能性をより現実的なものとして実演することが出来ます。水素が他のタイプの燃料を競争相手としレース場で戦いを繰り広げるのです。2024年にル・マン24時間レースが水素に特化したカテゴリーを迎える。私が今日満足感を隠せないのはこの為です。しかし、今日の満足感は達成感ではなく、素晴らしい明日への挑戦の始まりです。今日全てがH24レーシングの為に、H24レーシングと共にスタートを切ります!」

■GreenGT社長、クリストフ・リカール:
「GreenGT社の社長として最初の任務は、既存エンジンの代替となるハイパワーの水素燃料電池ソリューションを提供するエンジニアリング企業としての任務を定義することでした」

「その後、モビリティ界重鎮の水素に対する熱い意欲と期待の前に、 «ハイパワー »のコンセプトを «パワー密度 »で細かく定義し直す必要性を感じました。大切なのは、1駆動ユニットに対する最低kW数を定義する事ではなく、重量、サイズ、パワーという3要素の比率を最大限に高める事なのです。このアプローチの結果を完全に表現できる舞台は自動車レース以外に何があるでしょうか? ACOとGreenGTが、耐久性と持続可能なパフォーマンスを調和させるだけではなく技術と感動をリンクさせるこの新しい挑戦に全力を投資する決断をしたの理由はここにあります」

「最後に、この難題をクリアするというGreenGTが秘めた能力を設立以来固く信じ、今日この様な素晴らしい表現の場を与えてくれた、ACO代表ピエール・フィヨン会長に深く感謝の意を表します」

■FIA WECおよびELMSジェネラルマネージャー、ジェラール・ヌーブ:
「2012年、FIA世界耐久選手権が初のハイブリッドプロトタイプ車を迎えた時、耐久レースは先駆者としてその道を開きました。そして今日、ミッションH24とH24レーシングで、スポーツで表現されるACOとGreenGTが抱く水素、耐久レースシリーズ、チャンピオンシップの未来に対する強い確信は新しい次元に突入するのです」

■H24レーシングジェネラルマネージャー、ジョン=ミッシェル・ボウレッシュ:
「2024年のル・マン24時間まで5シーズンと数ヶ月。H24レーシングは、LMPH2Gプロトタイプ車で水素燃料電池技術の信頼性を証明する為に中・長距離レースに5シーズン参加します。GreenGTが開発したハイパワーな水素燃料エネルギーモジュールで駆動させる事により、技術的構成の定義を目的とした開発第1ステップは既に終了。今日スタートする第2ステップはパフォーマンス、速度そして耐久性の追求です。2019年中にスタート予定の第3ステップで、LMPH2GにH24レーシングのロゴを掲げてレースで競わせます。自動車業界の将来を描くのは私達なのです」

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