1970年代に活躍し、3度の世界王者に輝いたジャッキー・スチュワートは、ルイス・ハミルトンの成功には運の要素が大きいため、イギリスのF1ルーキーたちはハミルトンのキャリアを目標にするべきではないと考えている。
2007年にマクラーレンからF1デビューしたハミルトンは、開幕戦から表彰台を獲得。シーズン4勝をマークし、チームメイトのフェルナンド・アロンソやキミ・ライコネン(フェラーリ)を相手に、堂々のタイトル争いを展開した。
■ザウバー、F1から消える。『アルファロメオ・レーシング』へ名称変更
結局、1ポイント差でチャンピオンを逃したハミルトンだったが、翌年にはフェリペ・マッサ(フェラーリ)との熾烈なタイトル争いを制し、逆に1ポイント差でチャンピオンに輝いた。
その後メルセデスに移籍したハミルトンは、2014年の”パワーユニット”導入でメルセデスが圧倒的に優位な立場に立ったのを機に、5シーズンで4度のタイトルを上積みした。
2019シーズンはイギリス人のジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)、ランド・ノリス(マクラーレン)がF1デビュー。イギリス出身のタイ人であるアレクサンダー・アルボン(トロロッソ)を含めると、2018年のF2ランキングトップ3を占めたイギリス系のドライバー3人が新たにF1に挑戦することになる。
ハミルトンのキャリアが、彼ら3人に実現不可能なベンチマークを設定してしまったのではないか、そしてルーキーが他人の成功を再現することについてどう思うか、スチュワートに訊くと「自分自身と”ボクシング”をすべきではないんだ」とmotorsport.comに答えた。
さらにスチュワートは、チャンピオンシップ獲得に挑めるような競争力を持ったチームからデビューしたハミルトンは幸運だったと指摘した。
「ルイスは現在のところ、とてもうまくドライビングしているだけでなく、今世界でベストなエンジンを持った、ベストなチームに所属している」
「しかし彼のドライビングが素晴らしいのも事実だ。F1ドライバーには多くの側面があり、マシンに依存もしている」
「私がマトラを去り、マーチに行った時(1970年)は、今思えば挑戦だったな!」
「だからもしルイスがメルセデスから出て、競争力のないチームに行けば、それも挑戦になるだろう」
「(デビュー時の)ルイスは非常にうまかったが、非常に幸運な少年でもあった。(当時のマクラーレンチーム代表)ロン・デニスが彼を迎え入れ、彼がやりたいようにやらせた」
「そして当時、マクラーレンのマシンはフェラーリを含めても世界一だった」
2019年にF1デビューするイギリス生まれのルーキー3人は、中団争いの中でキャリアをスタートさせるだろう。
ラッセルは2018年に低迷していたウイリアムズと契約。ノリスはハミルトンがデビューした当時とは、大きく様変わりしてしまったマクラーレンから、またF1マシンをドライブしたことがないアルボンは、トロロッソからデビューする。
彼らはそれぞれ、すでにF1を戦った経験があるドライバーをチームメイトに迎える。スチュワートは、ルーキーたちにとってチームメイトを最大限に活用することが重要であるとともに、気合い負けしないようにしなければならないと話した。
「私がデビューした時(1965年)、ジム・クラークやジャック・ブラバム、グレアム・ヒル、ブルース・マクラーレンがいた。彼らはみんな、トップレベルのドライバーたちだった」
「私は、トップドライバーたちを見て、彼らが話すことに耳を傾け、彼らとコミュニケーションを試みて、彼らから学んでいった」
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?