ダカールラリー2019の5日目、トラッククラスの総合3番手を走っていたカマズのアンドレイ・カルギノフが観客と接触。マシンを止めずにそのまま走行を継続したことで、ラリーから除外されることになった。
カルギノフのトラックと接触したのは、南アフリカ出身の60歳の男性。ステージに設置された観客ゾーン外に立っていた5人の観客のひとりだった。
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事故を撮影した動画はインターネットで公開されている。トラックが迫ってくるのを見た観客は逃げ出したものの、事故に遭った男性は転倒。トラックの左後輪に左足を轢かれてしまった。カルギノフは一瞬スピードを落としたように見えたものの、トラックを降りることなくそのまま走り去った。
ラリーの主催者であるASO(アモリー・スポーツ・オーガニゼーション)の声明では、観客は大腿骨を骨折しアレキパの病院に搬送されたという。
さらに声明では「競技者は、負傷した観客の手当てをするために停止しなかったため、コミッショナーの判断でラリーから除外された」としている。
カルギノフは2014年ダカールラリーのトラック部門を制している。昨年はダカールラリーには出場していなかったが、2019年はカマズのラインアップに復帰した。
ここまで5つのステージが行われた中で、カルギノフは2つのステージで勝利。カマズのクラストップ3独占の一角を担っていた。
カマズのチーム代表で自身も7度ダカールを制しているウラジミール・チャギンは、カルギノフの失格について「非常に厳しい」と述べた。
カルギノフは走行を終えてアレキパのビバークに着くまで、観客と接触したことに気づいていなかったという。
「ルート上にはたくさんの観客がいる。最も難しいのは、それらのうちの多くが、様々なグループに分散していることだ」とチャギンは話す。
「アンドレイが坂を上っている時に、トラックの通り道に5人グループの観客がいた。4人はなんとかトラックを避けたが、ひとりは砂に足を取られ、トラックのリヤタイヤに足を轢かれてしまった」
「アンドレイには、当然それは見えていない。そこは坂だったんだ。フロントガラスを通して見ることができるのは、空と砂丘の山だけだ。だから彼がアクシデントについて知ったのは、ビバークに着いた後だった」
「アクシデントはコミッショナーによって調査された。そして驚くべきことに、オーガナイザーはクルーを失格にするという非常に厳しい決断をした」
「我々はその裁定にとても驚いているが、ラリーが終わった後でなければ抗議はできない。だから我々はそれを受け入れて、3組のクルーでラリーを続けなければならない」
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