ヨハン・ザルコは最高峰クラス昇格からの2年間をテック3・ヤマハで過ごした後、2019年シーズンはレッドブル・KTMへ移籍する。またテック3も、2018年シーズン限りで20年間に及ぶヤマハとのコラボレーションを終了し、KTMと歩むことを選んでいる。
チーム代表のエルベ・ポンシャラルは、ザルコは2012年にテック3に在籍していたアンドレア・ドヴィツィオーゾと態度や開発スキルなどの面で似ていると見ている。
■ロレンソの成功を教訓に……KTMへの適応に自信を見せるザルコ
2013年、ドヴィツィオーゾが低迷にもがいていたドゥカティのファクトリーチームに移籍すると、ドゥカティのマシン開発を進め、今ではトップクラスに競争力のあるマシンへ押し上げている。ポンシャラルはザルコがKTMで同様の事ができると考えているのだ。
「ザルコとドヴィツィオーゾには沢山の共通点がある」
ポンシャラルはそう語る。
「彼らはスーパースターやプリマドンナのように振る舞わない。とても身近なんだ」
「彼らは自らのモチベーションを上げ、サポートしてくれる良いグループを作るのが得意なんだ。ザルコはKTMでも同じような事ができると思う。ドヴィツィオーゾがドゥカティでやったようにね」
「ザルコは自分の時間を100%MotoGPに注いでいる。ハードワーカーで、良いテクニシャンだ。彼はトラック上でマシンに何が起こっているか分析するのが得意だから、チームに対して非常に良い技術的な情報をもたらしてくれるんだ」
ポンシャラルは、ここ数年のドゥカティの復活は、ドヴィツィオーゾとテクニカルチーフのジジ・ダッリャーニャの功績だと言う。
「ドヴィツィオーゾが2011年以降にホンダと契約更改できずにいたが、我々が彼と交渉した際、彼は勇敢で、とても良かった」
「そのとき、ドヴィツィオーゾは私にこう言ったんだ。“エルベ、僕はヤマハに乗りたいと思う。僕のライディングスタイルにも合っているだろう”と」
「実際、彼も我々もとても上手くいった。そしてドゥカティに移籍してからもね。なぜなら彼の作り上げたマシンはグリッド上で最も戦闘力の高いバイクだと考えられているんだから。これはかなりの成果だ。正直に言えば、これはドヴィツィオーゾだけの成果ではなく、ジジのおかげでもあるだろうけれどね」
ポンシャラルは、ザルコがポル・エスパルガロとともにKTMに参加するだけでなく、テック3で高く評価を受けているクルーチーフのガイ・クーロンも新加入のミゲール・オリベイラと団結することで、KTMが“勝利に必要なもの”全てを持っていると感じている。
「ポルとも3年間一緒に仕事をしたけれど、ザルコと彼はライディングスタイルが全く異なっている。そして、今の所KTMが必要としているのは多くのフィードバック、そしてデータなんだ」
ポンシャラルは続ける。
「ザルコはポルと一緒で、私達2人よりも沢山の経験を持っている。彼達はKTMの成長を助けることできるんだ」
「KTMに勝つために必要なものが全て有るのは明らかだ。予算も、エンジニアも、そして情熱もある。ただ、もう少しの時間と、より多くの人手とライダー、それにガイやニコラス・ゴヨンのような経験ある技術者を必要としている」
「チームマネージャーのマイク・レイトナーと一丸となって、確実に開発のスピードアップを進めているよ」
「これ以上は何も言いたくはない。ライバルは強く、KTMが何をしようとしているのかはわからない。それでも、KTMと一緒に成長できない理由は何もない。そして、これは私達の目標なんだ」
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