現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > F1ドライバーを表す2018年『今年の漢字』、100%の走りを貫いたアロンソは【勇】

ここから本文です

F1ドライバーを表す2018年『今年の漢字』、100%の走りを貫いたアロンソは【勇】

掲載 更新
F1ドライバーを表す2018年『今年の漢字』、100%の走りを貫いたアロンソは【勇】

 21カ国で戦われた69年目のF1シーズンが終わった。409万3305人がサーキットで目撃した熱戦と激戦の数々からは歴史的な記録がつくられ、若い才能もはじけた。2018年は『F1クロニクル』に刻まれるような年だったと思う。

 20人の戦士たちすべてが入賞を果たしたことは珍しいが、なかでも際立ったドライバー10人をセレクト。F1ジャーナリストの今宮純が彼らの2018年を漢字一文字で表現してみた。

トロロッソ・ホンダ甘口2018年総括:2017年から大幅に向上した信頼性。戦略的PU交換で本来の性能は発揮できず

------------------------------------------

☆ルイス・ハミルトン【冠】

 速い・強い・巧い。キャリア12年で半数に近い五冠をきわめた2018年、いままでにない円熟味を感じさせた。その最たるレースが14番グリッドからの勝利した第11戦ドイツGP、また第15戦シンガポールGP予選のスーパーラップも鮮やか。

☆マックス・フェルスタッペン【攻】


 いまもっとも攻撃的なレーサー。2018年シーズン最多6回の“ドライバーズ・オブ・ザ・デイ”を受賞。2018年9月末に21歳になってから終盤5戦すべて表彰台を獲得。そのセルフ・コントロール(メンタル)にさらなる成長を感じる。

☆セバスチャン・ベッテル【惜】


 序盤9戦までリードした“前期チャンピオン”の破綻が2018年の『メインストーリー』に。ハミルトンに負けたというよりも、自他のプレッシャーによって惜敗したといえる。長かった21戦、人一倍そう感じたことだろう。

☆フェルナンド・アロンソ【勇】


 引退なのか勇退なのか、あるいは“休暇”なのか。過去に前例がない「2019年シーズンのF1不参加宣言」の真意はともかく、314戦目も“100%アロンソ”な走りをつらぬいた。2020年カムバックの可能性、0%ではないのではないか。

■数々の不運に見舞われたダニエル・リカルド

☆シャルル・ルクレール【進】


 進化するプロセスが目に見えて分かる新鋭の勢いは着実で、フェルスタッペンがデビューしたときともやや違う。強引なプレーはなく、とてもクレバーなレースメイキング。未来を驚かす逸材、モナコから出現。

☆ダニエル・リカルド【災】


 春に2勝、モナコGP完全制覇。それからは表彰台が無く(4位が6回)、トラブルの連鎖に見舞われリタイア6回も。コース脇で傍観者になるたび、天を仰いだ。レッドブル最後のシーズンは災いの年と化した。

☆キミ・ライコネン【蘇】


 蘇る力をためていたベテラン。113戦ぶりに第18戦アメリカGPで勝ち、ハミルトンの5連勝を阻んでみせた。さらばフェラーリ、自己最速主義者はスイスの古巣ザウバーでなおも走り続ける。

■勝利を失いシーズンの流れが変わってしまったバルテリ・ボッタス

☆バルテリ・ボッタス【俯(うつむく)】


 第4戦アゼルバイジャンの悲劇、首位走行中にタイヤバーストでまさかのリタイア。3コーナーで止まりうなだれた。あのタイヤトラブルがなければ勝ち、その時点で1位ボッタス65点、2位ベッテル64点、3位ハミルトン63点に。異なるストーリーを見られたかもしれない……。

☆セルジオ・ペレス【墨】


 墨西哥(メキシコ)GPを盛り上げ、チーム解散寸前だったフォース・インディアに対し法的手続きを行い財政破綻を救った。コース外での尽力である。アゼルバイジャンGPで表彰台3位は、中団チームで争う“Bリーグ”唯一の大金星。

☆ニコ・ヒュルケンベルグ【七】


 トップ3チームの6人に次ぐランク7位は自己ベスト。ルノーのコンストラクターズランキング4位に貢献。2019年にやってくるリカルドとともに高みをめざし、表彰台をめざす2019年――。

関連タグ

こんな記事も読まれています

ホンダ、中国向けにEVの新ブランド「・奮」を投入、起死回生狙う[新聞ウォッチ]
ホンダ、中国向けにEVの新ブランド「・奮」を投入、起死回生狙う[新聞ウォッチ]
レスポンス
3年後に「東京-愛知の新道路」全線開通!? あと25kmでぜんぶ繋がる… 新東名の「最後の未完成区間」いつ実現?
3年後に「東京-愛知の新道路」全線開通!? あと25kmでぜんぶ繋がる… 新東名の「最後の未完成区間」いつ実現?
くるまのニュース
ポルシェ、ダ・コスタ失格に不服申し立て。フォーミュラEミサノE-Prixで優勝も車検で一転
ポルシェ、ダ・コスタ失格に不服申し立て。フォーミュラEミサノE-Prixで優勝も車検で一転
motorsport.com 日本版
2024年4月最新! 人気250ccの納車状況は?
2024年4月最新! 人気250ccの納車状況は?
バイクのニュース
最高に楽しい! スズキの最新「軽トラ」が“遊びクルマ”に最適! 5速MT搭載の「スーパーキャリイ Xリミテッド」何がスゴい?
最高に楽しい! スズキの最新「軽トラ」が“遊びクルマ”に最適! 5速MT搭載の「スーパーキャリイ Xリミテッド」何がスゴい?
くるまのニュース
ホンダ「EM1e:」「モトコンパクト」 ホンダとして5年連続で「レッド・ドット賞」を受賞
ホンダ「EM1e:」「モトコンパクト」 ホンダとして5年連続で「レッド・ドット賞」を受賞
バイクのニュース
ピアッジオが創立140周年、記念してペスパの特別仕様を発売---140台限定
ピアッジオが創立140周年、記念してペスパの特別仕様を発売---140台限定
レスポンス
台北で「TAIPEI AMPA」が開幕 台湾の自動車部品・用品が一堂に 20日まで開催
台北で「TAIPEI AMPA」が開幕 台湾の自動車部品・用品が一堂に 20日まで開催
日刊自動車新聞
F1中国GPはマクラーレンにとって『ダメージ最小化』狙いのレースに? 苦戦中低速コーナー待つサーキットに覚悟
F1中国GPはマクラーレンにとって『ダメージ最小化』狙いのレースに? 苦戦中低速コーナー待つサーキットに覚悟
motorsport.com 日本版
フォルクスワーゲン「ID.Buzz」 電動ブリは走りの良さが売り!ミニバンとコマーシャルバンの2本立て
フォルクスワーゲン「ID.Buzz」 電動ブリは走りの良さが売り!ミニバンとコマーシャルバンの2本立て
AutoBild Japan
ホンダがスゴい「新型軽バン」今秋発売! 前後2人乗り「タンデム仕様」が斬新! 価格は6月発表で「N-VAN e:」どんな人が買う?
ホンダがスゴい「新型軽バン」今秋発売! 前後2人乗り「タンデム仕様」が斬新! 価格は6月発表で「N-VAN e:」どんな人が買う?
くるまのニュース
中国製BEVの進出にEUが排除ともとれる動き! 日本メーカーの静観は賢い選択
中国製BEVの進出にEUが排除ともとれる動き! 日本メーカーの静観は賢い選択
WEB CARTOP
639万円のトヨタ「斬新バン」現る!?  フルエアロ&4本出しマフラー仕様! 特別な赤い「スティンガー ハイエース」とは
639万円のトヨタ「斬新バン」現る!? フルエアロ&4本出しマフラー仕様! 特別な赤い「スティンガー ハイエース」とは
くるまのニュース
ヤマハ「YZF-R1"JR Replica"」 65台限定のジョナサン・レイ仕様車登場
ヤマハ「YZF-R1"JR Replica"」 65台限定のジョナサン・レイ仕様車登場
バイクのニュース
[カーオーディオ・プロショップに行こう♪]プロなら、欲しいサウンドを奏でられる「サブウーファーボックス」を作れる!
[カーオーディオ・プロショップに行こう♪]プロなら、欲しいサウンドを奏でられる「サブウーファーボックス」を作れる!
レスポンス
納付期限が切れた自動車税をコンビニで支払うことはできる?
納付期限が切れた自動車税をコンビニで支払うことはできる?
@DIME
納付期限が切れた自動車税をコンビニで支払うことはできる?
納付期限が切れた自動車税をコンビニで支払うことはできる?
@DIME
これ以上ない深化と熟成、そして洗練!「二代目センチュリー」発売!【27年前の今日、こんなことが…】
これ以上ない深化と熟成、そして洗練!「二代目センチュリー」発売!【27年前の今日、こんなことが…】
LE VOLANT CARSMEET WEB

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村