2018年も終わり、いよいよ2019年を迎えようとしているが、GT500クラス、GT300クラスともに移籍の噂が多いスーパーGTで、またひとつ楽しみなトピックスが入ってきた。GT300クラスに、2019年デビューのマクラーレン720S GT3が参戦するのではないかという噂だ。
マクラーレン720S GT3は、これまでのマクラーレン製GT3カーから90%以上を作り替えられたマシン。カーボンを多用しており、ライトウエイトを売りにしているマシンだ。すでにテストプログラムを終え、12月に行われたアブダビ12時間でテスト投入されると、その速さをみせている。
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そんな注目のマシンが、2019年のスーパーGTに登場するという噂が12月から盛んに聞かれるようになった。これまでスーパーGTには、2013~14年にCars Tokai Dream28からマクラーレンMP4-12C GT3が参戦したが、GT3カーはこの1台のみだ。
一方、JGTC全日本GT選手権の時代にさかのぼると、JGTC草創期である1996年に、チーム・ラーク・マクラーレンが2台体制で参戦。当時のJGTCマシンたちを2台のマクラーレンF1 GTRが圧倒。デイビッド・ブラバム/ジョン・ニールセン組がチャンピオンを獲得した。
当時のチーム・ラーク・マクラーレンは、後にアウディとともにル・マン24時間を制したチーム郷がマシンを持ち込み、チーム・ルマンがメンテナンスを担当した。ラークの印象的なカラーリング、そしてブリヂストンやBMWジャパンのサポートなど、その体制は圧倒的で、当時のJGTCではそのガルウイングドアから“怪鳥”や“黒船襲来”と言われていた。
そして今回のマクラーレン720S GT3の参戦にあたっては、2004年にチーム郷としてル・マン24時間を制したメンバーが結成したセルブスがメンテナンスを担い、そしてチーム郷代表だった郷和道代表が“話に一枚かんでいる”、さらにル・マン24時間ウイナーの荒聖治がドライブするのでは……という噂があるのだ。
実際はまだ謎のベールに包まれている状況だが、チーム・タイサンの枠はこのマクラーレン使用チームが埋めたと言われている。性能調整でそのパフォーマンスは決まるが、大いに注目したい一台だろう。
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