トロロッソのフランツ・トスト代表は、マシンの特定の領域についてホンダの知識が少なかったことにショックを受けたと明かした。
ホンダは2015年から3年間に渡ったマクラーレンとの提携を終えた後、2018年からはトロロッソにパワーユニット供給を開始。バーレーンGPではピエール・ガスリーが4位を獲得し、F1復帰後のホンダにとっての最高リザルトを更新した。
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さらにホンダがカナダGPに投入したアップグレードPUのパフォーマンス向上もあり、トロロッソの姉妹チームであるレッドブルも長年のエンジンパートナーであるルノーと道を分かち、2019年からのホンダPU使用を決断するに至った。
トストは「我々はホンダと非常に良い協力態勢を築いているし、とても素晴らしいビジネス関係だ」と、motorsport.comに語った。
「もし我々の側で何か問題を見つけたら、共に話し合って、解決策を見つけようとする」
「我々がホンダと最初にミーティングをした時、私はショックを受けた。それは、彼らがシャシーやパワーユニット関連で、知らないことがあったからだ」
「普通新しいパートナーと組む場合、自分たちがどこに集中する必要があるかを見つけるために、最初に話し合いをしなければならない」
「しかし彼らは完全にオープンであり我々もそうだったので、それは非常に素早く終わり、とてもうまくいった」
ホンダ側も、トロロッソと組みコミュニケーションが大幅に改善されたことが、トラック外での最も大きな変化だと明言している。
マクラーレンは、ホンダと組んでいた3年間で徐々にホンダに対する不満を募らせていき、自分たちの”シャシー”は素晴らしいものだとコメントするなど、パートナーであるホンダを攻撃するようにもなってしまった。
しかしトストは”政治的駆け引き”には興味がなく、ホンダとのコラボレーション向上にのみ、トロロッソは関心を持っていると述べた。
「トロロッソの哲学は、全体的に透明性を持つことだ。我々の目標はただひとつ、成功することだからだ」
「チーム内に政治的な駆け引きはない。我々は非常に素晴らしい関係を築いている」
ホンダとの提携が決まった時期が遅かったこともあり、2018シーズンに向けた準備は厳しいものになると覚悟していたトストだったが、予想以上に高かったホンダPUのパフォーマンスがその予想を覆したのだという。
トロロッソは以前、一般的に考えられていたよりも、ホンダPUの信頼性は元から高かったともコメントしている。
「私は昨年、2018年は簡単なシーズンにはならないだろうとはっきり言っていた。それは、技術的に整理しなければならない部分が多かったからだ」とトストは付け加えた。
「しかしホンダPUは、トロロッソのシャシーよりもはるかに優れたパフォーマンスを見せた。最終的に、ホンダのPUはトロロッソのシャシーよりも優れたパフォーマンスを発揮したと言わなければならない」
「それはつまり、我々に足りなかった部分はPUではなく、我々が作ったシャシーの影響が大きいということだ」
「我々の欠点はPUではなく、マシンにあったのだ。それが、我々を制限することになった。そう言うべきだろう。PUのせいじゃない。PUはOKだ」
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