2019年春に始動する予定のロボレースは、人工知能による完全自律運転ではなく、レースの一部をドライバーが担当するという形でスタートを切るようだ。
ロボレースは2019年と2020年を実験的なシーズンとして捉え、それぞれシーズン・アルファ、シーズン・ベータと呼んでいる。この2シーズンでは、ロボレースの開発車両として使われていたDevBotをアップデートした”DevBot 2.0”が使用される。
■「ロボレースを自動運転技術の"走る実験室"に」ディ・グラッシCEOを語る
DevBot 2.0は先代と同様、LMPクラス車両に近いスタイルを持っており、ドライバーが乗り込めるようにコクピットを備えている。またそのスタイリングやハードウェアがアップデートされ、4輪駆動から後輪駆動へと変更されるという。
motorsport.comの調べによれば、シーズン・アルファの参加台数は10台未満であり、レースの一部をドライバーが操作し、残りを人工知能が担当することになるという。
現役レーシングドライバーでありながら、ロボレースのCEOを務めているルーカス・ディ・グラッシは「僕たちは考えを変えた」とコメントした。
「最初はドライバーが運転して、それからマシンを降り(人工知能にマシンをコントロールさせ)た方が、人工知能と人間の違いをより印象付けられる」
「僕は、モータースポーツには人間的な要素が必要だと思う。モータースポーツは常にドライバーとマシンで争われてきたんだ」
チームはDevBot 2.0で開発を進め、そのコンセプトがどの様に機能するのかが評価された後、マシンを”新しいロボカー”へと切り替え、2021年にロボレースが完全始動する予定だ。
2017年に発表されたロボカーにはコクピットがなく、大胆でユニークなデザインをしていた。しかしロボレース側はマシンをドライバーによっても運転できるようにすることを望んでいるため、ロボレースが完全始動する2021年までに、デザインが変更されることになるだろう。
ディ・グラッシは、2021年のマシンは「DevBotとロボカーの息子のようなものになる」と話し、ロボレースをユニークなものにすることに集中していると主張した。
「最初の数シーズンは、競争というよりもショーという方が近い。ハイテク企業が開発しているものを披露するイベントだ」
「ロボレースが既存のシリーズと競合することはない。僕たちは独自の分野のモータースポーツを創りたいんだ」
最終的なマシンは合計1000kW(約1341bhp)以上のパワーを持ち、4つのモーターで各ホイールを制御する能力を持つと、ディ・グラッシは想定している。
ロボレース側はハードウェアを供給し、ロジスティクスなども含めてマシンを一元的に管理するという。これにより、チーム側はソフトウェア開発に専念でき、低いコストで参戦することができる。
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