フェルナンド・アロンソは、2018年にはF1以外のマシンに乗る機会を得たことで、ドライバーとしてさらに向上することができたと語った。
2018年F1のすべての予選でチームメイトに勝ったのはアロンソひとりで、21戦にわたり、彼はストフェル・バンドーンより速いタイムをマークした。アロンソは2008年のルノー時代にも、ネルソン・ピケJr.を相手に同様の記録を打ち立てており、18戦全戦で予選上位を獲得している。
スペインにF1を知らしめた王者フェルナンド・アロンソ。18年の軌跡を振り返る【今宮純のF1コラム】
アロンソは、F1以外でのモータースポーツ活動を行ったことがプラスに働き、より完成度の高い走りができるようになったと考えている。
「今年は、インディカーでテストをしたり、WECの活動があった。それによってドライバーとして成長したと感じる。より完成したドライバーになったという感じかな」とアロンソ。
「いろいろなフィロソフィーのコンセプトに触れることが、ドライバーにとっては助けになるんだ」
「マシンの挙動、ドライビングテクニック、エネルギーのセーブの仕方、タイヤの温存の仕方といったことに対して理解を深めた」
「いつもとは違うエンジニアや、他の視点から情報を得ることで、自分を向上させることができる。モータースポーツをより広い視野から見ることができるようになる」
「必ずしもF1カーで役立たないようなことでも、(他のカテゴリーから戻ってきて再び)F1カーに乗るときに、他の見方があることを知ることができる」
「実際にマシンに乗っているときには、スピードを把握することが難しい。データで見るしかないが、今年は予選での(チームメイトとの)対戦という意味では、僕にとって今まででベストな年だった」
「自分には競争力も速さもあると感じている」
アロンソは2019年にはF1活動を行わないという決断を下した。ひとまずF1での最後の年となる2018年は、マクラーレンMCL33のパフォーマンスが振るわず、自己ベストが決勝では5位、予選では7番手にとどまった。
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