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2019年、豪州スーパーカーに登場の『フォード・マスタング』、総勢7台体制での参戦が濃厚に

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2019年、豪州スーパーカーに登場の『フォード・マスタング』、総勢7台体制での参戦が濃厚に

 2019年シーズンからVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーに投入される新型モデル『フォード・マスタング・スーパーカー』を製作するティックフォード・レーシングは、2018年にプライベーターチームとして参戦した23Red Racingへのワークスカー供給契約を締結。2台のマスタングを製造し、自チームの3台と合わせて5台体制へ拡大することとなった。

 同じくフォード系トップチームのDJRチーム・ペンスキー、シェルVパワー・レーシングの2台体制と合わせて、2019年は都合7台のマスタングがグリッドに並ぶことが決定的となった。

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 長い伝統を持つV8スーパーカー時代から数えても、VASC史上初の2ドアクーペのスポーツカーベースとなるマスタングへの注目度が日に日に高まるなか、ワークスサポートを受けるティックフォードは23Redを陣営に引き入れ、サテライトチームとしての位置付けを強化する決断を下した。

 工作機器メーカーであるMilwaukee(ミルウォーキー)のスポンサードで2018年からシングルカー体制でのシリーズ参入を果たした23Red Racingは、引き続きウィル・デイビソンを起用。2台目は現状ワイルドカード扱いとしているものの、「製造中の2台目をシリーズに投入する可能性は非常に高い」と、チーム代表のフィル・マンディは来季プランを説明する。

「2台目をグリッドに並べる適切な機会が訪れたと感じている。(下部カテゴリーの)スーパー2卒業生がそのリストにずらりと名を連ねていて、高い関心を寄せてくれている。現状、明確な計画が固まったわけではないが、彼らにチャンスを提供することができれば最高だ」とマンディ代表。

 一方、ティックフォード共同オーナーのロッド・ナッシュも、「23Red Milwaukee Racingが、2019年からティックフォード陣営に加入してくれることにワクワクしている」と、喜びを語った。

「我々は(カスタマー契約を結んだ)2018年のデビューシーズンを通じて、非常に強固な関係を築いてきた。そのチーム結集の勢いを継続し、それを基盤とした戦いが進められると期待している」

 2018年には自チームで4台のフォード・ファルコンFG-Xを走らせていたティックフォード・レーシングだが、最終戦を前にチームの大黒柱というべきマーク・ウインターボトムが、13年間所属したチームからの離脱を表明。
 同じく勝ち頭のチャズ・モスタートと、キャメロン・ウォーターズは契約が残されているものの、ルーキーシーズンを過ごしたリッチー・スタナウェイはこの月曜早朝にも放出がアナウンスされ、わずか1年限りでチームを去ることとなった。

 これにより来季は3台体制に縮小し、ウインターボトムの抜けた穴を埋めるシートには、その移籍先であるTeam18に所属していたリー・ホールズワースや、2018年はテクノ・オートスポーツでルーキーシーズンを送ったジャック・ルブロークらの名が候補に挙がっている。

 また、ウィル・デイビソンが2015年に所属したエレバス・モータースポーツで3シーズンだけVASCを戦った『メルセデスAMG E63』がシリーズ復帰参戦の可能性を模索しており、エレバスはこのオフシーズン期間で現状のマシンパフォーマンスを確認する評価テストを実施した。

 2018年最終戦でも勝利を飾るなど、トリプルエイト・レースエンジニアリングのレッドブル・レーシング・オーストラリアと、DJRチーム・ペンスキーの強豪トップ2に次ぐ勝利数を記録したエースのデビッド・レイノルズは、限られたラップ数ながらもメルセデスのステアリングを握ると、最新のホールデン・コモドアZBに勝るとも劣らないタイムを記録。

 これにより来季のスーパー2、またはメインシリーズへのワイルドカード枠参戦に向け、その復帰可能性を高めるテスト結果が示される形となった。

「これは(耐久カップ登録でチームに所属する)ルーク・ヨールデンから持ちかけられたアイデアで『ファクトリーに眠っているE63を再びトラックに持ち出す気はあるか?』と聞かれたんだ」と説明するチームCEOのバリー・ライアン。

「彼はスーパー2の年間エントリーか、VASCのワイルドカード枠エントリーを実現するスポンサーバジェットを持ち込みたい意向を示した。マシン自体は2015年の最終戦からほとんど触っていない状態だったが、(ワンメイクの)シャシーやサスペンションは現行最新モデルのホールデン・コモドアZBとまったくの同一だ」

「テスト結果を見ても分かるとおり、その性能にまったく不足はない。サスペンションセットアップを除いて、競争力を分けるのはホモロゲーションで認定されるボディ形状の空力性能とエンジンだけ。こちらも同じエンジンなんだから、メンテナンスとチューニング次第で勝負は可能になるはずだ」

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