日産自動車が11月30日(金)に発表した新型EV(電気自動車)レーシングカー『NISSAN LEAF NISMO RC』の開発を主導した鈴木豊氏は、このクルマが次世代EVのための基礎になっていくと話した。
ニスモの持つレーシングテクノロジーと、日産リーフのEV技術が組み合わさり作り上げられたLEAF NISMO RC。パワートレインは、ほとんど市販のリーフと同じパーツを使用。しかしマシンの軽量化と、モーターを2基搭載し四輪駆動となったこともあり、停止状態からわずか3.4秒で時速100kmに達するスペックを持つ。
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スーパーGTのGT500クラスを戦う、#23 MOTUL AUTECH GT-Rの鈴木豊監督が、エンジニアとして開発を主導したという。
LEAF NISMO RCが生まれた経緯について訊くと、鈴木氏は次のように語った。
「一般のクルマは、EVの方向に大きく舵を切っています。当然、モータースポーツも近い将来そういう流れになると思います」
「このLEAF NISMO RCを足がかりに、さらにその領域を日産・ニスモとして取り組んでいかなければいけないです」
LEAF NISMO RCは、カーボンモノコックに前後共通のサブフレームを組み合わせた3ピース構造をしている。この設計も、今後の展開を考慮したものだという。
「今後いろんな広がりができると思いますし、このクルマはその広がりも見据えて、最大4基のモーターを搭載することも念頭に、前後に共通のサブフレームを採用しています。モノコックを変えてしまえばホイールベースも変えられますし、量産にも適応できるような考え方をしています」
「このLEAF NISMO RCだけでは終わりません。(広がりのための)基礎を作ったと考えてください」
コストやバッテリーなどの懸念材料は残っているものの、EVマシンによるレース実現の可能性も十分あると、鈴木氏は話した。
「ぜひEVレースの展開という方向性にも活用していきたいです。まだまだ使っている材料が高価なので、もう少しコストダウンできればレースにも使える可能性はあると思います」
「軽量化するためにかなりカーボン素材を使っていますので、十分(レースは)実現可能かなと思います。実際、LEAF NISMO RCはGT3車両よりもはるかに安い価格でできています」
「バッテリーは量産車も含めての課題ですけども、技術革新が進んでいる中で、日々変わっていくのではないかなと思います」
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