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スポーツ 2018.11.26

F1アブダビGP決勝レポート:波乱続出のレースを完全制圧。ハミルトンが今季11勝目

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 全21戦で争われた2018シーズンのF1最終戦、アブダビGPの決勝は、メルセデスのルイス・ハミルトンがレースを完全にコントロール。今季11勝目を飾った。

 トワイライトレースとして争われるアブダビGP。シーズン最終戦ということもあり、西日が差すグリッド上には、どこか特別な雰囲気が漂った。各車がフォーメーションラップに向かった時点で気温は32度、路面温度34度。サーキット周囲は砂漠だが、雨の可能性が40%あるというコンディションだ。

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 トップ3チームのうち、6番グリッドのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のみがハイパーソフトタイヤでのスタート。後方グリッドのマシンは硬めのタイヤ選択が多く、トロロッソ勢はブレンドン・ハートレーがウルトラソフト、ピエール・ガスリーがスーパーソフトと戦略を分けた。

 まずはメルセデス勢が順調なスタート。セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が3番手に続いた。一方でフェルスタッペンは出遅れ、10番手まで後退した。

 後方ではコースオフするマシンもある中、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)のマシンがロングストレートエンドの8コーナーでロマン・グロージャン(ハース)と接触。タイヤ同士が当たってしまい、ヒュルケンベルグのマシンは跳ね上げられるような形となり、空中を回転する大クラッシュを喫してしまった。マシンからは出火もあったが、ヒュルケンベルグは幸い無事だった。

 このクラッシュでセーフティカーが出動。ハートレーはウォールに若干ヒットしてしまったためにピットに入りフロントウイングを交換、スーパーソフトタイヤに履き替えた。

 レース再開は5周目。ハミルトンがうまくリスタートを決め、2番手のチームメイト、バルテリ・ボッタス以下を突き放した。フェルスタッペンは、スタート直後から前を走るフォースインディア勢にオーバーテイクを仕掛け、ストレートで抜き返される場面もありながらポジションを上げていった。

 直後、4番手を走っていたキミ・ライコネン(フェラーリ)のマシンに異変発生。7周目に入るところで失速し、メインストレート上にマシンストップ、残念な形でフェラーリでのラストレースを終えることになってしまった。

 これでバーチャルセーフティカーが発動。これを好機とみたか、ハミルトンはピットインし、スーパーソフトタイヤに履き替えた。4番手までポジションを上げていたシャルル・ルクレール(ザウバー)、7番手にいたロマン・グロージャンもピットに入っており、このままフィニッシュまで走りきる作戦のようだ。

 9周目の途中からグリーンフラッグ。ボッタスがトップ、ハミルトンはフェルスタッペンの背後、5番手でコースに復帰した。

 リスタート直後、ハミルトンはフェルスタッペンをパスすることに成功するが、フェルスタッペンもやり返し4番手をキープ。その後、ハミルトンはマシンの冷却を気にしたのか、少しフェルスタッペンから距離をとりレースを進めた。

 トップのボッタスは、14周を終えたところでベッテルを2.5秒ほどリード。その2秒後方を走るダニエル・リカルド(レッドブル)には、徐々にフェルスタッペンが迫った。

 15周終わりに、ボッタスのアンダーカットを狙ったベッテルがピットイン。しかし右リヤタイヤの交換に手間取り作業時間が3.7秒かかってしまった。その翌周にピットインしたボッタスは問題なく作業を終え、ベッテルの4秒ほど前でコースに復帰。ハミルトンは、ボッタスの11秒前方だ。

 フェルスタッペンは17周終わりでピットに入ったが、リカルドはステイアウト。ウルトラソフトタイヤで走行を続けた。

 ガスリーを従えながら8番手を走るマーカス・エリクソン(ザウバー)には、チームから『5分後に雨が降る』という予報が飛ぶ。リカルドはこの雨が強まり、レインタイヤが必要になる状況を待っているようだ。

 24周目に入ると、実際にメインストレートに雨粒が落ちている場面が国際映像にはっきりと映し出された。しかしタイヤ交換が必要となるほど雨が強まることはなく、セルジオ・ペレス(フォースインディア)やフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)など、まだピットに入っていなかったマシンがピットに入り、スリックタイヤを装着してコースに復帰した。

 なお、エリクソンは26周目にスローダウン。マシンを止めてしまい、F1最後のレースを終えた。これで7番手となったガスリーは、29周を終えたところでピットイン。ウルトラソフトタイヤを装着し、16番手でコースに復帰した。

 31周目には、このレースでマクラーレンを去るストフェル・バンドーンは、グロージャンやエステバン・オコン(フォースインディア)に迫られるが、3ワイドの攻防を制してポジションをキープする意地の走りを見せた。

 リカルドは33周を終えてところでついにピットインを決断。フィニッシュまでは20周以上あることからハイパーソフトタイヤを履くギャンブルはできず、スーパーソフトタイヤを履いて5番手でコースに復帰した。

 トップ集団の中では、ボッタスのペースが上がらない。徐々にベッテルにギャップを縮められると、35周目にベッテルにDRSを使われ、2番手を明け渡してしまった。さらにはフェルスタッペンにも接近を許すと、36周目の8コーナーでオーバーシュート。それでもポジションを譲らず、フェルスタッペンの前を走り続けた。

 結局、フェルスタッペンは38周目にボッタスを弾き飛ばしながら自力でオーバーテイク。タイヤが厳しいのか、ボッタスは39周目にはリカルドにもあっさりとパスされてしまった。

 後続と十分なギャップがあるボッタスは、40周終わりで2度目のピットストップ。ウルトラソフトタイヤに履き替えた。

 スーパーソフトタイヤで41周を走ったケビン・マグヌッセン(ハース)が最後にピットイン義務を消化。これで中団勢トップにつけているのは、カルロス・サインツJr.(ルノー)。ルクレール、ペレス、オコン、グロージャンと続き、ガスリーは11番手となった。

 トップのハミルトンは5秒のリードをキープして淡々と周回。ベッテルがペースを上げてその差を縮めると、それをあざ笑うかのようにハミルトンが自己ベストを更新する展開が続いた。

 残り10周を切った46周目、オコンがマシン後部から白煙を吹きながら走行。ピットに向かったものの途中で完全にパワーを失い、ピットエントリーでマシンが止まってしまった。これでポイント獲得圏内の10番手に浮上したガスリーだったが、こちらも48周目にマシン後部から白煙。コース外にマシンを止めてレースを終えた。

 レースが残り5周を切り、ベッテルがラストスパート。これに反応したのか、ハミルトンやフェルスタッペンも一気にペースアップし、トップ3が自己ベストを並べた。

 11番手に浮上したアロンソは、10番手のマグヌッセンまで残り4周で3秒差。チームから無線で発破をかけられると煙たそうにそれに応答しながらも自己ベストを更新。セクター2では全体ベストを叩き出す走りを見せた。

 しかしアロンソは8コーナーでオーバーシュートしてしまい、これで5秒のタイム加算ペナルティ。ファイナルラップまでにマグヌッセンとの差を1.5秒ほどまで縮めていたが、ポイント獲得は絶望的となってしまい、11位でフィニッシュとなった。

 ベッテルは54周目にファステストラップを叩き出し、ギャップを2.581秒まで詰めたがハミルトンには届かず。今季のチャンピオン、ハミルトンが悠々のトップチェッカーで今季11勝目を挙げた。

 チェッカー後はメインストレートでベッテル、ハミルトンがアロンソとドーナツターンで競演。F1を離れるレジェンドを大歓声を挙げるファンと共に見送った。

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(motorsport.com 日本版 松本和己)

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